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銀の血

[466]  影山藍  2006-01-16投稿

行きたくない。生きたくない。逝きたくない。
全てが本音。
進むことも戻ることもしたくない。観客が誰一人としていないこの劇場で私は一人、幕を上げたまま。
皆、そうでしょ?

死んでいないから生きてるんでしょ?


目を開けても、変わらない景色。
動かない貴方。動けない私。動いていく時間。
私の首筋に突き刺さった筈のカッターは、だらりと垂らした私の手の中にあった。

私は死ぬこともできなくて、生まれることもできなくて、途方に暮れる。
生きてる証が欲しくて、強く拳を握って、手首に浮いた筋を刃で辿る。
うっすらと流れたのは、



何?

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