銀の血
行きたくない。生きたくない。逝きたくない。
全てが本音。
進むことも戻ることもしたくない。観客が誰一人としていないこの劇場で私は一人、幕を上げたまま。
皆、そうでしょ?
死んでいないから生きてるんでしょ?
目を開けても、変わらない景色。
動かない貴方。動けない私。動いていく時間。
私の首筋に突き刺さった筈のカッターは、だらりと垂らした私の手の中にあった。
私は死ぬこともできなくて、生まれることもできなくて、途方に暮れる。
生きてる証が欲しくて、強く拳を握って、手首に浮いた筋を刃で辿る。
うっすらと流れたのは、
何?
感想
感想はありません。
「 影山藍 」の携帯小説
- 【携帯版】多賀城[たがのき]の携帯サイトが完成しました。
- PC用小説サイト新設のお知らせ
- 「携帯小説!」がスマートフォンに対応しました
- 【状況報告】03/18の管理人現況
- 【ネット復活】更新再開
- 管理人です。
- サイトの新デザインを作ってみました。