いとしき君へ5
いつきが亡くなってから、二週間以上がたつというのに、いまだに東京都心近くの二人で暮らしたアパートには、帰ってくるような気がしていた。
よく二人で来た橋の上に来ると、夕日が綺麗で、いつきが東京にもこんな綺麗な夕日が見られるんだね〜と感激してたっけ、なんて思いだしながら、前のめりに下を眺めて、川の流れを見ていたら、
「敦君、死んじゃダメー」
と言う声がして、ドンッといきなり突き飛ばされて、硬いアスファルトに腰を打ってしまった。腰に鈍い痛みが走った。
必死にしがみついてるのは、いつきの双子の妹のみずきだった。
「何するんだよ〜」
と地面に倒れたまま聞くと
「自殺なんてしないで〜」
と目を潤ませて言うではないか・・・
「何勘違いしてるんだよ〜ただ川を眺めてただけだろ〜わかったら離してくれよ〜」
道行く人が、じろじろと倒れてる二人を見ていく、
みずきは恥ずかしそうに
「そうなの?ごめんなさい、てっきり自殺かと思ってて・・・」
そう言いながら、ぱっと手を離したので、痛みをこらえながら、ゆっくり立ち
「わかればいいんだ、それより、みずきちゃんこそどうしたの?家は反対方向のはずだろ・・・」
と聞くと
「実は、敦君に聞きたいことがあって、来たの・・・」
そう真剣な顔をして、バックから一枚の写真を取り出した。
それは、俺といつき、男同士満面の笑顔の写真だった。
「写真がどうかしたの?」
と聞き返すと
「問題は裏よ、これを見て」
くるりと裏返すと、綺麗な字で
いとしき君へ 永遠に愛している
と書かれていた。やばいなーと内心思いながら
「これどういうこと?説明して欲しいんだけど・・・」
みずきは一歩も引かない勢いで、敦に迫りっていた。
「言わないとダメか?」
「ダメッ、もう敦君しか本当のこと知らないんだから・・・」
みずきは目を潤ませていた。
よく二人で来た橋の上に来ると、夕日が綺麗で、いつきが東京にもこんな綺麗な夕日が見られるんだね〜と感激してたっけ、なんて思いだしながら、前のめりに下を眺めて、川の流れを見ていたら、
「敦君、死んじゃダメー」
と言う声がして、ドンッといきなり突き飛ばされて、硬いアスファルトに腰を打ってしまった。腰に鈍い痛みが走った。
必死にしがみついてるのは、いつきの双子の妹のみずきだった。
「何するんだよ〜」
と地面に倒れたまま聞くと
「自殺なんてしないで〜」
と目を潤ませて言うではないか・・・
「何勘違いしてるんだよ〜ただ川を眺めてただけだろ〜わかったら離してくれよ〜」
道行く人が、じろじろと倒れてる二人を見ていく、
みずきは恥ずかしそうに
「そうなの?ごめんなさい、てっきり自殺かと思ってて・・・」
そう言いながら、ぱっと手を離したので、痛みをこらえながら、ゆっくり立ち
「わかればいいんだ、それより、みずきちゃんこそどうしたの?家は反対方向のはずだろ・・・」
と聞くと
「実は、敦君に聞きたいことがあって、来たの・・・」
そう真剣な顔をして、バックから一枚の写真を取り出した。
それは、俺といつき、男同士満面の笑顔の写真だった。
「写真がどうかしたの?」
と聞き返すと
「問題は裏よ、これを見て」
くるりと裏返すと、綺麗な字で
いとしき君へ 永遠に愛している
と書かれていた。やばいなーと内心思いながら
「これどういうこと?説明して欲しいんだけど・・・」
みずきは一歩も引かない勢いで、敦に迫りっていた。
「言わないとダメか?」
「ダメッ、もう敦君しか本当のこと知らないんだから・・・」
みずきは目を潤ませていた。
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