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初愛 2

[420]  影山藍  2006-01-18投稿

貴方は、特別格好良くもないしお洒落でもないし、成績も身長も普通で、どこにでもいるような人だった。
そんな貴方の想いに気が付いたのは、高校の卒業式の時。

部活の後輩から綺麗な色紙と花束を貰って、部員で最後にカラオケに行こうと昇降口に出た時、

「先輩。」

貴方に話かけられた。
3月とは言っても、外はまだ寒くて、ベージュのマフラーに埋めた貴方の顔は赤く染まっていた。
「卒業おめでとうございます」
いつもの、穏やかな笑顔で言われて、思わず私もはにかんで礼を言う。と、

「俺、絶対、先輩と同じ大学行きます」




ねぇ、
深読みしていいの?

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