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召喚天使?

[314]  沢森奈々  2007-01-01投稿
「何で回収するんだ?」
話がよく繋がらない。
「1から説明するとだな。天使の主な仕事は、人間界の死んだ魂の回収と運搬なんだ。まぁ、これは下っ端の天使がやるんだけどよ。その下っ端の天使が最近、人間界に行ったきり戻って来ない。だから、人間界の霊的濃度が高まってきてんだよ。これ以上、人間界の霊的濃度が高まると、いずれ天界と人間界がくっついちまう。それだけなら、まだしも魔界までくっついたら…世界は…終わる。俺の仕事はそれを食い止める事だ。質問は?」
なんだか分かったような分からないような感じだが、大変なことが起きているって事だけは理解出来た。でも…
「何で、僕?友達も同じ事をやったのに。」
「全員が全員、天使を呼び出せるわけじゃない。力を持った一握りの奴が、たまたま波長の合った天使を呼び出せる。」
「波長?」
「まあ、そいつとの相性みたいなもんだ。」
(じゃあ、僕の波長と合ったのが、これ?)
なんだか、悲しい。
「てめぇ、今、何かすっげぇ失礼なこと考えてるだろ?」
「いや…。」
「ちっ。言っとくけどな、俺は別にお前の力に引っ張られて来たわけじゃねぇぞ。天界で、今回の事件を何とかしろって爺さんに言われて、ちょうどその時にお前がこの魔方陣を使ったから、下っ端の天使を押し退けて俺がそれを受けたんだ。だけど、魔方陣からの波動が途中で途切れやがってよ。探すの苦労したぜ。」
やっと、一通り話が繋がった。
「で、手伝うのか手伝わねぇのか。どっちだ。」
「手伝わないって言ったら?」
ドキドキしながら聞いてみた。
「お前が、今見た事、聞いた事をすべて消して、俺は一人で調査する。」
「…。」
「どうすんだよ。」
「…手伝うって言ったって、僕は何をすればいいの?」
「お前の友達から、魔方陣のルートを探せ。」
「それだけ?」
もっと、すごい事を言われるかと思った。
「今の所はな。」
「…やるよ。」
僕がそう言うと男は、
「契約成立だな。」
と言って笑った。
「俺の名はセラピム。セラでいい。」
「二階堂 真崎、よろしく、セラ。」

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