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君に送る言葉?

[295]  深山暁  2007-01-02投稿
そんな事を考えていると、腹が鳴った。
「あぁ、昨日夕飯抜いたんだった。」
これでは、本当に倒れてしまう。
慣れないながらも、トーストとコーヒー、おまけに目玉焼きも作ってみた。
「やればできるもんだな。」
思ったよりしっかりとした朝食を作れて、ちょっと誇らしかった。
朝食を食べ終わり、歯を磨いていると、乾燥機の中の 浅岡のハンカチを見つけた。
「あっ!」
ハブラシを落としそうになる。
昨日の夜、洗っておいたんだった…。
…アイロン…かけるべき…だよな。
アイロンがけは、朝食作りよりも大変だった。
ゆっくり、丁寧に伸ばしていく。
そのあと、きれいにたたんで鞄に入れた。
まだ、いい返し方は浮かんでいなかったが、持っていくだけはしよう。と、思った。


―2時間目。
次は、浅岡のクラスだ。
ハンカチはまだ鞄の中にある。
持って行こうか迷ったが、結局やめた。
僕は、妙に緊張して教室に入った。
いつものように、授業が始まった。
いつものように、ノートをとらせる。
ふと浅岡の方に目がいった。
きれいな姿勢でノートをとっている。
…昨日、泣き顔見られたんだよな。
今さら恥ずかしくなってきた。
その時、ちょうど浅岡が顔をあげた。
目が合う。
どうしよう。
顔が熱くなるのが分かる。
僕が、ぎこちなく目を逸らそうとした時、浅岡がにっこり笑った。
(よかった。)
浅岡の唇が、そう動いた気がした。

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