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ナイト・オン・ドラグーン【39】話

[344]  Milk  2007-01-03投稿
「今の爆発音はなんだ!?」
「町の方角からだな…。乗れ、小僧!町へ向かうぞ」

アインを促してレグナが翼をはためかせた。

アインがレグナの背に乗るとたちまち地面から離れて、翼が風に乗った。
そして疾走と空を駆けた。
「さっきの問いだがな、小僧。」
「…?」
町が近くなってきていた。
「何かの犠牲を無視して何かを得ようなんてことは不可能ぞ。」
辛辣なレグナの言葉にアインはもんどりうった。
「あぁ。わかっているさ」

「ならば、覚えていくがよい。人々を救うという小僧の野望は容易には成し遂げることはできんぞ。」
「わかってる!だけど…!!」
自分には無理かもしれない、アインは言葉が詰まった。
”民を守れ、その為に己の剣を持て。封印騎士団の意味はいつもそこにある”
亡き父オローは口癖のように言っていた。

そんな父を尊敬し、自分も自ら騎士になることをアインは誓った。
「必ず、この世界のすべての人々を俺は救ってみせる!」
レグナが疾走と速度を上げる、爆音が響いた辺りに煙が立ち上っている場所があった。
そこに向かって羽ばたく。
「フッ。小僧、いいおるな…どうだ?沈みかけていた心もよくなったであろう?」
「あ、あぁ」
アインの堕ちた気持ちをレグナが気遣いをしてくれた事に気がついた。


町の正門辺りだろうか、そこには地を這う竜が焔の町へと進行しようとしていた。
「あれは土竜だな…」
上空を旋回し、レグナがつぶやいた。
「竜か…しかしなぜ…」
アインは堂目した。全身岩みたいな、鱗に覆われた蜥蜴を思わすような風貌をしていた。
頭から生えた鋭い一本角が魔獣特有の威嚇を放っていた。

「他にも誰かいるようだ…」
レグナが降下しながら言った。
たしかにその【土竜】の前進を妨げているかのような人の姿があった。
しかし、その姿は自分より一回り小さく、赤毛の髪に華奢な体。
それは紛れも無い見覚えのある姿、リオだった。

「リオ!?」
アインは驚きの声を揚げた。
「くっ!!止まれぇえ!!!」
リオが何かを唱え、鉄の壁を作り出した。

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