prism【2】
中学3年の初春。
あたしは県立の女子高に合格した。
そして迎えた卒業式の朝。
「水樹、合格おめでとぉ〜!!」
朝から元気な茜が抱きついてくる。
身長が165cmのあたしに比べて、155cmと小さい茜はピョンピョンとジャンプしながらあたしの首に腕を回していた。
「ありがとー!茜もおめでと」
「えへへ〜、水樹と一緒の学校受かれるとは…まぁじ幸せッ」
語尾にハートを付けながら茜はあたしから離れた。そしていきなり深刻な顔になる。
「で…水樹、愁也のこと…どうするの?気持ち伝えないの?」
あたしはドキッとする。
そっか…もう毎日会えないんだよね。
でも―………
「うん…何もしない。そもそもあいつ彼女いるしさ。」
「でもでもッ…卒業したら分かんないじゃん!それに―」
「なーにでけぇ声で話してんだよ」
ギクッ。
あたしは県立の女子高に合格した。
そして迎えた卒業式の朝。
「水樹、合格おめでとぉ〜!!」
朝から元気な茜が抱きついてくる。
身長が165cmのあたしに比べて、155cmと小さい茜はピョンピョンとジャンプしながらあたしの首に腕を回していた。
「ありがとー!茜もおめでと」
「えへへ〜、水樹と一緒の学校受かれるとは…まぁじ幸せッ」
語尾にハートを付けながら茜はあたしから離れた。そしていきなり深刻な顔になる。
「で…水樹、愁也のこと…どうするの?気持ち伝えないの?」
あたしはドキッとする。
そっか…もう毎日会えないんだよね。
でも―………
「うん…何もしない。そもそもあいつ彼女いるしさ。」
「でもでもッ…卒業したら分かんないじゃん!それに―」
「なーにでけぇ声で話してんだよ」
ギクッ。
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