prism【4】
あたしが愁也と知り合ったのは、中3の夏。
あいつが同じクラスに転校してきたからだ。
愁也は転校当初から身長が180cm以上あって、顔も綺麗でサッカーやってて面白くて…とまぁ非の打ち所のない男だったから、もちろんモテた。
多分1ヶ月で2桁はいったと思う。
あたしは確か…まるで興味がなかった。
あ、あたしより遥かにデカい―とは思ったかな。
そう、愁也と始めて話したのも、身長のことからだった。
「あんたデカいね、女の割に。名前も漢字が男みたいだし」
ムカ。
「あ、『ミズキ』って言ったらミズキしげるじゃん!!」
ムカムカ。
「ねー友達になろうぜ。俺、小池愁也!よろしくな、しげる」
ブチッ。
あいつが同じクラスに転校してきたからだ。
愁也は転校当初から身長が180cm以上あって、顔も綺麗でサッカーやってて面白くて…とまぁ非の打ち所のない男だったから、もちろんモテた。
多分1ヶ月で2桁はいったと思う。
あたしは確か…まるで興味がなかった。
あ、あたしより遥かにデカい―とは思ったかな。
そう、愁也と始めて話したのも、身長のことからだった。
「あんたデカいね、女の割に。名前も漢字が男みたいだし」
ムカ。
「あ、『ミズキ』って言ったらミズキしげるじゃん!!」
ムカムカ。
「ねー友達になろうぜ。俺、小池愁也!よろしくな、しげる」
ブチッ。
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