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召喚天使?

[333]  沢森奈々  2007-01-09投稿
「いってきます。」
そう言って、ドアを閉めた瞬間、僕はセラを問い詰めた。
「どういうことだよ!」
「ホントにうるせぇな。お前。」
…またしても答えになってない。
思いっきり睨みながら言ったのにセラは、まったく動じて無いみたいだった。
「母さんに何した!?」
僕が掴みかかると、
「そう興奮すんなっつうの。うぜぇな。ちょっと記憶いじっただけじゃねぇか。」
飄々とそんな事を言った。
「記憶は操作出来ないんじゃなかったのかよ!」
「だから、天界に関する事以外でって言っただろうが。何聞いてたんだよ、てめぇ。」
逆に睨まれて、僕は言葉に詰まる。
(そんな事言ったって、あんな長い説明を全部覚えてられるわけないだろ…。)
「でも!僕の家に住むなんて一言も聞いて無い!」
僕の精一杯の反論は、
「聞いたじゃねぇか。今。」
あっさりと返された。
(コイツ…。全然悪いと思ってない。)
「でも…」
僕が尚も食い下がろうとすると、セラの顔の凶悪度が増した。
「お前、俺に協力するって言ったよな?あ?」
(もろにヤンキーじゃないか…。)
「言、言ったけど…。」
びくびくしながら返したが、セラの凶悪な顔は変わらない。
「けど、何だよ。早く言えよ。俺が納得出来る理由があんなら聞いてやるよ。ほら、言ってみな?」
(何を言っても絶対納得なんかしないだろ…。)
僕はため息をつくしかなかった。
「…何でもないよ。」
僕がそう言うと、セラは勝ち誇ったように笑った。

「素直にそう言やあいいんだよ。」
やっぱりコイツは天使じゃない!
僕は、協力すると言ってしまった事を、今更ながら後悔していた。
(僕の学校生活は一体どうなるんだろう…。)
悪い予感ばかりが募っていくのだった。

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