D
真っ暗闇の部屋に目覚まし時計が鳴り響く。また昨日と似たような今日が始まった。まだ眠い。目覚ましを止め、また一端浅い眠りに入る頃、再びベルが鳴った。(今度は起きなくては)と自分に言い聞かせながらも(俺は凡人なのだ。まあ良くてその程度なのだ。でももし俺が野球選手ならば一生懸命練習をする。寝る間も惜しんでバットを振る。きっと二流位にはなれる。今の年収の10倍は稼げるかな?でも現実は違う。朝から晩まで骨の髄までやったって10000円なのだ。ああ眠い。9時間寝ても寝足りない。今日仕事に行ったってまたいろんな人からドヤサレテ一日が過ぎていくだけなんだ。今日こそ無断欠勤してやろうか。そして遠くに行きたい。真っ青な海を見たい。穏やかな波と風。厳しさの欠片もない。そう、優しい優しい風景。癒される。心の底から骨の髄から癒される。そんな自然を肌で感じたい。)
感想
- 6139: ぐっと [2011-01-16]
- 6213: 作者です。Dは長編小説になっています。感想をお聞かせください [2011-01-16]