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キタカン!!【2】

[302]  すみぃ  2007-01-10投稿
あたしと奴との異種格闘技戦が、今はじまりそうです...

[大体お前誰だよ....?ギャアギャア騒ぎやがって]

奴がいきなり聞いてきたのであたしはドキッとした、
でも、あたしも負けてない

[キタカンの高1!!
名前は三井 彩!!!
]

電車内でもお構いなしで叫んだあたしに奴は少しひるんでたけど、すぐに言い返してきた

[ふぅん・・、俺もキタカンの高1。
よりによってこんな奴と一緒かよ...]

明らかに落胆する奴、それにムカついたあたしは頭に怒りマークつけて言ってやった

[悪かったわね!!でもま、違うクラスだろうからもう二度と合うことないけど〜!!]

皮肉んで言ったあたし、その言い方に奴はむっとして顔を上げた。そしたらあたしより背高くてビックリした

[あのなぁ!!お前こ―――]

ピンポンパンポーンプシューゥ・・・

ちょうど奴が反論しようとした瞬間、電車が止まって扉が開いた
人が沢山流れ込んでくる
あたしはそれに流されて壁際に追いやられた

[うわ・・・・]

ギュウギュウになった電車は、そのまま次の駅に発車した

今はちょっと寒いはずだけど、中年男の荒い息が車内を温めてる

[き。つぅ・・・]

あたしは次の駅で降りる、もちろん奴も同じ。
奴はあたしと離れたとこにいたけど目立つ茶髪と長身ですぐに見つかった
とゆうより見つけた

ピンポンパンポーン
次の出口は左側に変わります

[(えっ?!反対側?)]

あたしは今右側にいる、

プシューゥ

ドアが開く、でも入って来る人ばっかで全然出れない

[とっ、通してください!!!急ぐんで]

あたしは必死にドアに向かった。けど、何かがあたしの腕を掴む。

[かわいいねぇ〜。キミ、おじさんと遊んでかない?]

何このオッサン・・・
キモイ
あたしが必死に逃げようとしたけどヤッパリ大人の男だから力じゃかなわない

[やっ!!やめてよ!!]

誰か助けて
そんな儚い思いを込めて叫んだ。

[おじさんと遊ぼ――――]

ぱし

[これ、俺のダチだから。早く行こうぜ、え〜〜と…。]

[彩だよ!!
じゃあねオジサン]


あたしは奴に助けられてる
すんごく負けた感じがしたけど
なんか胸が熱くなった気がした

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