初愛 5
初めて貴方に抱かれた日、まだ覚えている。
まるで壊れ物を扱うように触れてきた手も、少し濡れた鳶色の瞳も、みんなみんな覚えている。
生まれて初めて女の子を抱いたんだろう。それが、嬉しかった。
多分それは、大好きな人に処女でいて欲しい願望と似ていて。
だから、貴方に私の初めてをあげられないのがとてつもなく悔しくて、暖かな体に包まれながら、声をたてずに泣いた。
貴方は何も言わずに、ただ私の頭を撫でてくれた。
相性とか、気持ちよさとか、そんなものばかりセックスに求めていた私にとってそれは
きっと、愛そのものだった。
感想
感想はありません。
「 影山藍 」の携帯小説
- 【携帯版】多賀城[たがのき]の携帯サイトが完成しました。
- PC用小説サイト新設のお知らせ
- 「携帯小説!」がスマートフォンに対応しました
- 【状況報告】03/18の管理人現況
- 【ネット復活】更新再開
- 管理人です。
- サイトの新デザインを作ってみました。