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じじぃ〔享歳〕

[1241]  ホッチ  2007-01-14投稿
年もかわりて雪我残り、心境変わりなく日は流れ、、少年と共に。


世間から見放された我が家に来客が来る、、人間には私たちが見えてはおらず、ホコリ舞う中入る。
三人ほど見覚えのない顔と、奴の嫁が連れられ部屋を見渡す。

嫁は私の残した手紙を見付け、目を通したのち複雑そうな表情をしていた、、。 そんな嫁をしりめに男共の下らないはなしは続く。 会話の内容からして、この家は壊されるようだ、、仕方のないことだと了承し私の行き道を考えていた。

他の男共が使える家具がないか物色し、ソファーに目をつける、、いよいよ離れ離れになる日が来るのか。切ない想いに浸る、、。

少年は特に気にする様子なく爪をかむ、、。

噛むのはよしなさいと、軽めのしつけをしていると用がすんだのか彼等は帰っていく、、。

去り際、奴の嫁がお辞儀をしていった。

二日後、、今度は作業服に身を包んだもの達が。
段取りをはなしにきた、、来週には立て壊すというもだった。

その夜、、あとわずかとなった二人の生活惜しみ少年と寄り添いソファーにて眠りについた。

、、、、焦臭い、、。

目を覚ますと辺りは煙に覆われていた!!
この身では息苦しさはないものの、徐々に炎らしきものも見え隠れしてきた!!

放火か!?

考えている時間も惜しむくらい火は広がっていく、、。

焦ってみたところで私は外に出れず、、燃えて困るものも特には、、。

!! ソファーも燃えてしまう!!

慌て、まず少年を起こす!彼は状況を把握しきれておらず炎をみて笑っている、、。

私はどうなろうがよいが、少年、、息子だけは助けなければ!!
力を振り絞りソファーを窓辺へ引きずる。

玄関は既に炎の壁が出来ていた。

窓まではどうにかなったが外へ出すには持ち上げなければならない、、できるのか?
それにソファーは外へ出れるのか?

疑問残る中、体は動く、、。
ソファーの下へ潜り少しずつではあるが立ち上がる、少年は上ではしゃいでいる、、。

『窓を開けなさい!!』

驚きながらも少年は言われた通り窓を開く。
それを見計らい勢い良くソファーを投げ出す。

、、、家とも判らぬ炎の中助かった息子を確認し、最後の煙草に火をつけ彼にありがとうと告げる。

息子の寂しそうな顔が、、、

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