初愛 9
茜色の空に悠々と浮かぶ雲。時折、水面を凪いでゆく風。太陽を照り返して光る水。
隣には、貴方。
ふと、傍らの小さな白い花に気付いた。
「ねえ、子供の頃コレで首飾りとか作らなかった?」
貴方は、それは得意だった、と嬉しそうに答えると、花を摘んで何かを作り出した。
しばらくして出来たのは、白い花冠。
私の頭にそれを乗せると、
「すごく似合う」
と笑った。
照れ臭くて、意味なく立ち上がって川の方へ歩く。振り向かなくても、貴方が後ろにいてくれる安心感。
心が満たされる。
と
「虫ついてるよ」
「え」
甘い雰囲気をぶち壊す一言が飛んできた。
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