君に送る言葉?
自分の気持ちを自覚してから、一週間が経った。
特になんの進展もなく、浅岡との距離も相変わらず教師と生徒のまま。
でも、僕はこのままでもかまわない。
そう思っていた。
告白なんて、出来ない。
この気持ちを伝えたら、浅岡はきっと困るだろう。
ずるい言い方かもしれないけど、困らせるだけの告白なんてしたくない。
それが、僕の正直な気持ちだった。
…なのに。
―朝。
いつもと同じように、仕事へ行く準備をする。
そろそろ出ようと、僕は玄関に向かった。
その時、珍しく家の電話に留守電が入っている事に気がついた。
「誰だろう?」
再生ボタンを押す。
ピーっという電子音のあと、音声が流れた。
「―隆だけど。」
その声を聞いた途端、僕の心臓がドクッと大きく跳ねた。
…隆?
なんで?
僕の混乱をよそにメッセージは進む。
「…お前と、話がしたい。いつでもいいから連絡してほしい。」
メッセージはそれだけで切れた。
しかし、僕は混乱した頭のまま、しばらく立ち尽くしていた。
今更なんのつもりだろう。
言い訳でもするつもりだろうか。
それとも、謝罪だろうか。
どちらにしても、聞きたくなかった。
とりあえず落ち着こうと、震える指でタバコを吸った。
深く一回、呼吸をする。
そしたら、頭の方も少しすっきりしてきた。
―時計は、もう遅刻ギリギリの時間を指していた。
特になんの進展もなく、浅岡との距離も相変わらず教師と生徒のまま。
でも、僕はこのままでもかまわない。
そう思っていた。
告白なんて、出来ない。
この気持ちを伝えたら、浅岡はきっと困るだろう。
ずるい言い方かもしれないけど、困らせるだけの告白なんてしたくない。
それが、僕の正直な気持ちだった。
…なのに。
―朝。
いつもと同じように、仕事へ行く準備をする。
そろそろ出ようと、僕は玄関に向かった。
その時、珍しく家の電話に留守電が入っている事に気がついた。
「誰だろう?」
再生ボタンを押す。
ピーっという電子音のあと、音声が流れた。
「―隆だけど。」
その声を聞いた途端、僕の心臓がドクッと大きく跳ねた。
…隆?
なんで?
僕の混乱をよそにメッセージは進む。
「…お前と、話がしたい。いつでもいいから連絡してほしい。」
メッセージはそれだけで切れた。
しかし、僕は混乱した頭のまま、しばらく立ち尽くしていた。
今更なんのつもりだろう。
言い訳でもするつもりだろうか。
それとも、謝罪だろうか。
どちらにしても、聞きたくなかった。
とりあえず落ち着こうと、震える指でタバコを吸った。
深く一回、呼吸をする。
そしたら、頭の方も少しすっきりしてきた。
―時計は、もう遅刻ギリギリの時間を指していた。
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