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消えない過去8

[569]  ニャオ  2007-01-17投稿
マンションの前に着き、俺はドアのポストから部屋を覗いた。
・・・と、美紀の靴がそこにあった。
頭が真っ白になった。
俺は乗ってきた車から木刀を持ち出し、又マネージャーの家へと向かう。
ドアを思いっきり叩く。
寝ぼけた顔の上司が、のっそりと出てきた。
「美紀を出せ。」
俺は中にいる美紀に聞こえるように大声で叫んだ。
「なんだお前。どうした?」
マネージャーは訳がわからないって感じで答えた。

部屋の奥から男物のパジャマを着た美紀が出てきた。
なんの驚いた様子もなく、ただ俺に帰れと言う。
「どうする、俺・・・。」
「落ち着いて理由を説明しろ」とマネージャーが言うので、少し冷静になった俺は部屋に入り二人と向き合って話した。
美紀はマネージャーの後ろに隠れるように座っている。
俺は美紀と付き合っていること、そして一緒に住んでいることを説明した。
マネージャーは俺達の関係も知らなかったようだ。
しばし驚いた様子だったが、さすが大人というか修羅場をくぐっている男なのか冷静に話を聞きながら、タバコに火を点け穏やかに一服吸った。
そして美紀に、
「何故そのことを俺に話さなかったのだ?」と言った。
そして、その自分の吸ったタバコを俺の見ている前で、美紀の口に持っていき吸わせた。

その行為が俺の高ぶっていた怒りを悲しみに変えていった。




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