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素直になれない私?

[346]  美咲  2006-01-20投稿
「ダーリンやおらんし!!あほちゃうん!!」
「お前ダーリンにアホて...。あのな今、美咲の家の近くの駅におるんやけど...。出て来れる??」
「えっ!!どこ??」
私は場所を聞くとそのまま家を飛び出した。足の痛さと戦いながら、なぜかマサに会いたい一心でマサのいる駅に向かった。その自分の心の心境にも気付かずに...。
「美咲!!」
マサがいた。カズとシンゴも一緒だ。
「何しよん??」
息を切らした私を見て心配そうな表情の三人。
「お前、足痛ないんか??」
マサの優しい口調に私は笑顔で『大丈夫』と答えた。安心したマサは『顔見に来ただけやけん。』と言いそのまま帰った。私は彼らが見えなくなるまで駅のホームで見送った。離れることに寂しいと感じたのは初めてだった。
その夜、マサからの電話を待っている自分に気付いた。『私もマサの事、好きななっとる??』自分でも分からないが、気になる存在になっていた。
しかしその日はマサからの電話は無かった。

「恋ですね。美咲さん。」
ニヤケ面の由梨恵。
「恋??これが恋??何やよう分からん...。」
自分の気持ちが分からないほどイラつく事はない。彼を好きなのかどうか...。しかし、マサには早く会いたい気持ちでいっぱいの自分がいる。これほど自分の気持ちに矛盾する事は初めてで戸惑いを隠せなかった。
授業どころではなく、由梨恵と家に帰ることにした。家に着く頃、由梨恵のポケベルがなった。
カズからだった。『今どこ??』

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