携帯小説!(PC版)

motel?

[262]  2007-01-22投稿
「私の言った通り書いて。」
めんどくさかった。でも、やらないともっとめんどうな事になる。それが‘女’だ。
書かされた文章を簡単に言うと、“セックスはしない。彼女には手を出さない”と言う誓約書みたいなものだ。きっちり、サインもいれさせられた。
何の意味があるのか、俺には理解できない。でも、サラの気がすむならと思い、一字一句間違わずに書いた。
書き終えた紙をサラに渡した。
「これで気がすんだか。」「そうね。これがあれば、なにかあった時、少なくとも裁判には持ち込めるかも。」
そういって、サラは笑った。俺もつられて笑った。
「ひどいジョークだな。」「そうね。」
サラはその紙を折り畳んで、ローブのポケットにしまった。
「じゃ、私はソファで寝る。」
サラの手をつかんだ。
「ベット使ってくれ。俺がソファで寝るから。」
「でも…」
灰皿を持ってソファの方に向かった。
「ありがとう。」
灰皿にタバコを押し付けた。そして、床に灰皿をおき、寝れるようにソファを整える。
たたんだ洗濯物を枕にする事にした。三人がけの大きめのソファだが俺が寝るには少し小さい。
こういう場合、女性にベットを譲るのがこの国の文化だ。

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