お兄ちゃんの嘘。 ?
兄に内緒でバイトを始めた。
前にバイトすると言ったら「小遣いが欲しいならやるから、勉強や友達と遊ぶ方を優先しとけ」と言われたからだ。
本当は少しでも兄の負担を減らしたかったから。でも、兄は私に協力させようとはしない。
ばれないようにする為に沢山は働けない。それでもこつこつとお金を貯めて、私が初めて自分の力で得たお金で兄にプレゼントを買った。
スーツとネクタイと靴。
金銭的な余裕があっても兄なら「いざという時に役に立つから貯めておこう」と言うのは分かりきっていたから。
兄に「お兄ちゃん、何時も有難う!」と言って渡したら、兄は驚いていた。
「そして、これどうしたの?」
と聞かれたので
「実はお兄ちゃんに内緒でバイトしてて買ったの。ちゃんと自分の力で買ったんだよ。お兄ちゃんの靴もスーツもボロボロだったから」
と言ったら、兄の表情が硬くなっていた。
内緒でバイトしていたから怒られるのかと思っていたら、泣いて喜んでくれた。
そのスーツを初めて着てくれたのは授業参観の時。中々、着てくれなかったから凄く嬉しかった。
人生を振り返ってみると、兄の存在はとても大きいと思う。
もしも、兄が居なければ、あの時、施設に入っていたら……。
今頃、私はどうなっているのか想像が付かない。
兄に「もし、お母さんが死んだ時に私が居なかったり、施設に入ったりしてたら。お兄ちゃんは今頃、どんな風になっていたと思う?」
と聞いてみた。答えは聞くまでも無い。勤勉な兄だから仕事をしながら学校に行って良い恋愛をしていたに違いない。
でも、兄は「父親の事、覚えてる?」と私に聞き返して来たので「覚えてないけど、どうして?」と答えたら、「多分、お前が居なかったら今頃、あの糞親父みたいに酒とギャンブルに溺れて、借金まみれになって人に迷惑をかけまくっていると思う。○○っていう守るべきたった一人の家族が居たから、俺はここまでやってこれたんだと思う。人間、目的無しに生きていける程、強くは無いからね。お前のお陰で少しも恥ずかしくない人生だったと思うよ。ありがとうな」と頭を撫でられた。
来月からは私も社会人になるんだし、兄に恩返しをしていこうと思う。
※2ちゃんねるより
前にバイトすると言ったら「小遣いが欲しいならやるから、勉強や友達と遊ぶ方を優先しとけ」と言われたからだ。
本当は少しでも兄の負担を減らしたかったから。でも、兄は私に協力させようとはしない。
ばれないようにする為に沢山は働けない。それでもこつこつとお金を貯めて、私が初めて自分の力で得たお金で兄にプレゼントを買った。
スーツとネクタイと靴。
金銭的な余裕があっても兄なら「いざという時に役に立つから貯めておこう」と言うのは分かりきっていたから。
兄に「お兄ちゃん、何時も有難う!」と言って渡したら、兄は驚いていた。
「そして、これどうしたの?」
と聞かれたので
「実はお兄ちゃんに内緒でバイトしてて買ったの。ちゃんと自分の力で買ったんだよ。お兄ちゃんの靴もスーツもボロボロだったから」
と言ったら、兄の表情が硬くなっていた。
内緒でバイトしていたから怒られるのかと思っていたら、泣いて喜んでくれた。
そのスーツを初めて着てくれたのは授業参観の時。中々、着てくれなかったから凄く嬉しかった。
人生を振り返ってみると、兄の存在はとても大きいと思う。
もしも、兄が居なければ、あの時、施設に入っていたら……。
今頃、私はどうなっているのか想像が付かない。
兄に「もし、お母さんが死んだ時に私が居なかったり、施設に入ったりしてたら。お兄ちゃんは今頃、どんな風になっていたと思う?」
と聞いてみた。答えは聞くまでも無い。勤勉な兄だから仕事をしながら学校に行って良い恋愛をしていたに違いない。
でも、兄は「父親の事、覚えてる?」と私に聞き返して来たので「覚えてないけど、どうして?」と答えたら、「多分、お前が居なかったら今頃、あの糞親父みたいに酒とギャンブルに溺れて、借金まみれになって人に迷惑をかけまくっていると思う。○○っていう守るべきたった一人の家族が居たから、俺はここまでやってこれたんだと思う。人間、目的無しに生きていける程、強くは無いからね。お前のお陰で少しも恥ずかしくない人生だったと思うよ。ありがとうな」と頭を撫でられた。
来月からは私も社会人になるんだし、兄に恩返しをしていこうと思う。
※2ちゃんねるより
感想
感想はありません。
「 管理人 」の携帯小説
管理人用の新着携帯小説
- PC用小説サイト新設のお知らせ
- 「携帯小説!」がスマートフォンに対応しました
- 【状況報告】03/18の管理人現況
- 管理人です。
- サイトの新デザインを作ってみました。
- 投稿したのに掲載されない件
- タイトル番号の件