携帯小説!(PC版)

[394]  A'K  2006-01-20投稿
『10秒数えて目を開けたら…』      そんな事考えた時はないだろうか。    10秒数えれば雲も違う場所に行ってしまう。10秒数えれば解放か束縛されてしまう。  10秒数えれば仲良い友達とケンカしてしまう。さっきまで話していても裏では悪口を言い合う。       10秒経てばそのままかもしれないし死んでいるかもしれない。この世にいないかもしれない。所詮そうなんだ。私はいつも自分の席から冬の空を眺めていた。いつもと同じことを考えて願っていた。目を閉じて心から祈る。『死にたい』と。
昔から思っていた。私は別に誰かに必要とはされてはいない。私も誰かを必要とはしていない。私自身も自分を必要とはしていない。自分なんて人間、いてもいなくてもどっちでもいい。人間なんか必要ない。ただ自分の欲望の為に人を巻き込んで自分を守る為に人を裏切る。そんなもの猿以下じゃないか。猿の方が仲間を大事にしている。人間なんて自分以外どうなってもいいんじゃないか。信じていても裏切られるのなら…

私は15。今年受験をする。志望校はなし。夢もない。私の希望は死ぬことだった。まだこんな歳なのに。普通の中学生ならもっと友達とあそんで騒いで、恋もして彼氏つくって…そうしたいのなら、出来たのかもしれない。あえてそうしなかった。別に汗まみれの友情も甘酸っぱい恋愛をしたいわけじゃなかったし、人間とそんな付き合いしたいとは思わないから。女なんて男の目を気にして自分に有利なように考える。いくらバカでも女はそういう判断だけは出来るらしい。いくら友達だったとしても自分が巻き込まないようにするんだ。いくら叫んでも求めても自分がよければそれでいいんだ。人が他人の為に犠牲になるなんてこの平成と言う時代にどれくらいいるのだろうか。50?20?10?5?1…0。誰もいない。自分一人生きていくのも大変なのに他人にかまっている暇もないだろう。他人の為に自分が傷付くのも嫌なんだ。もしも口だけでもそういうのなら私はその人に聞きたい。『何で私を助けてくれなかったの…?』

いつからこうなったんだろう。
私だって友達がいたし恋だってしたし彼氏だっていた。何でこんな人間になったんだろうか。
何に関しても感情がない。
欲しいものなどない。必要なものなどない。希望もない。
神様がそういう運命に私をしたいんだから逆らえないんだ。
私に幸せなどない。

感想

  • 12029: 苦しかったら、相談できる人を探してみて下さい。 [2011-01-16]

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