GAME 5
「あ、タカシ?今日飲もうよ。いつものとこでね〜。」
用件だけ伝えて電話を切る。
さぁ、嫌なことは飲んで忘れちゃおっと。
夜―――\r
「なんで俺がアネキの愚痴聞かなきゃいけねぇの?」
隣に座るタカシの顔がぼやけて見えるのは、涙目のせいだ。
涙目の理由は、お酒か切なさか………
「い〜ぃじゃないたまにはさぁ〜お姉ちゃんが苦しんでるんだよ〜〜」
カウンターに突っ伏す私を、タカシが見下ろす。
「っつーか生徒って。ありえねぇ。」
「ぅぅうるさぃ〜」
「禁断の恋ってやつ?」
「その言い方やめて〜……なんか…」
遊びみたいじゃない。ただの刺激的な遊び――
「ん〜〜〜」
「ちょっ。寝るなって!もぅ閉店だよ。帰るぞっ!!」
無理やり引っ張り起こされて、店の外に追い出された。
夜風が冷たい!
グルグル回る視界の中、浮かぶのはシンのことばかり。
今何してるのかな。どこにいるのかな。
逢いたいな……
「シン〜」
シンを呼ぶ女の声。思わず口を塞ぐが、自分じゃなかった。
ぼやける頭をゆっくり動かしながら探すと、道路を隔てた向かいの道でたむろする男女が目に入った。
用件だけ伝えて電話を切る。
さぁ、嫌なことは飲んで忘れちゃおっと。
夜―――\r
「なんで俺がアネキの愚痴聞かなきゃいけねぇの?」
隣に座るタカシの顔がぼやけて見えるのは、涙目のせいだ。
涙目の理由は、お酒か切なさか………
「い〜ぃじゃないたまにはさぁ〜お姉ちゃんが苦しんでるんだよ〜〜」
カウンターに突っ伏す私を、タカシが見下ろす。
「っつーか生徒って。ありえねぇ。」
「ぅぅうるさぃ〜」
「禁断の恋ってやつ?」
「その言い方やめて〜……なんか…」
遊びみたいじゃない。ただの刺激的な遊び――
「ん〜〜〜」
「ちょっ。寝るなって!もぅ閉店だよ。帰るぞっ!!」
無理やり引っ張り起こされて、店の外に追い出された。
夜風が冷たい!
グルグル回る視界の中、浮かぶのはシンのことばかり。
今何してるのかな。どこにいるのかな。
逢いたいな……
「シン〜」
シンを呼ぶ女の声。思わず口を塞ぐが、自分じゃなかった。
ぼやける頭をゆっくり動かしながら探すと、道路を隔てた向かいの道でたむろする男女が目に入った。
感想
感想はありません。