仮面
俺らのクラスは放課後になったら教室に残っておしゃべりするのが日課になっている。
クラス全員が残って仲良く喋れるのは多分どの学校にもないだろう。
「ねぇ修平!あんたなんでこの学校にきたの?」
学級委員長のカスミがワクワクした目でいってきた。
「なんでってそりゃあ偏差値とかだよ。あとは学校の設備とかかな」
「へぇ〜朝日は?」
「私もほとんど一緒だよ。偏差値とか設備とか。
でもねやっぱり決め手になったのは見学にいった時のクラスの人達の雰囲気かな」
「へぇ〜確かにこの学校なんか自由な感じだもんね」
「まあな、どこの学校に校則が“学校をサボらないこと”しか書いてない高校があるんだよ!」
「あははは」
みんなが大笑いして教室に笑い声が響きわたる。
「まあうちの校長は若いからね。確かまだ25歳だっけ?若い女の人だから若者の気持ちがわかってくれるんだよ。」
「25歳!?おかしくないか?しかも女!」
「なんか今の地位にたつまですごく努力したらしいよ。」
それにしてもおかしいだろう。いくらなんでも学校の校長が25歳なんて。
大学卒業してから三年位で校長になってる計算になる。
「まあ深く考えなくていいじゃん、いろいろ事情があるかもしれないし。」
「そ、そうだな」
納得はしなかったがこれ以上言ったらしつこがられると思って我慢した。
「じゃあさ修平はこの学校きてよかった?」
「まあまあかな。悪くはないぜ。」
本当はのことを言うのは恥ずかったので悪態をついた。こんな自分が少しかわいく思える。「本当はよかったと思ってるくせに!」
みんなが大笑いしてまた教室に響きわたった。
どうやらこのクラスに嘘は無理らしい。
「じゃあさ〜朝日は?この学校きてよかった?」
「うん!ホントによかったよ。この学校にきて私なにかが変わったきがするの。ホントに小さなことなんだけど、とっても大切ななにかがね。
だからね、みんな大好きだからどこにもいかないでね……」
この時の朝日言い方はまるでもうすぐみんなと離れるような言い方だった。
そしてこの時の朝日の表情はいつものかわいい表情とはちがって、とても淋しいおとなびた表情だった。」
「あわわ!なにいってるだろ私。」
みんながまた大笑いして教室に響きわたった。
俺は一人笑えずにいた……
クラス全員が残って仲良く喋れるのは多分どの学校にもないだろう。
「ねぇ修平!あんたなんでこの学校にきたの?」
学級委員長のカスミがワクワクした目でいってきた。
「なんでってそりゃあ偏差値とかだよ。あとは学校の設備とかかな」
「へぇ〜朝日は?」
「私もほとんど一緒だよ。偏差値とか設備とか。
でもねやっぱり決め手になったのは見学にいった時のクラスの人達の雰囲気かな」
「へぇ〜確かにこの学校なんか自由な感じだもんね」
「まあな、どこの学校に校則が“学校をサボらないこと”しか書いてない高校があるんだよ!」
「あははは」
みんなが大笑いして教室に笑い声が響きわたる。
「まあうちの校長は若いからね。確かまだ25歳だっけ?若い女の人だから若者の気持ちがわかってくれるんだよ。」
「25歳!?おかしくないか?しかも女!」
「なんか今の地位にたつまですごく努力したらしいよ。」
それにしてもおかしいだろう。いくらなんでも学校の校長が25歳なんて。
大学卒業してから三年位で校長になってる計算になる。
「まあ深く考えなくていいじゃん、いろいろ事情があるかもしれないし。」
「そ、そうだな」
納得はしなかったがこれ以上言ったらしつこがられると思って我慢した。
「じゃあさ修平はこの学校きてよかった?」
「まあまあかな。悪くはないぜ。」
本当はのことを言うのは恥ずかったので悪態をついた。こんな自分が少しかわいく思える。「本当はよかったと思ってるくせに!」
みんなが大笑いしてまた教室に響きわたった。
どうやらこのクラスに嘘は無理らしい。
「じゃあさ〜朝日は?この学校きてよかった?」
「うん!ホントによかったよ。この学校にきて私なにかが変わったきがするの。ホントに小さなことなんだけど、とっても大切ななにかがね。
だからね、みんな大好きだからどこにもいかないでね……」
この時の朝日言い方はまるでもうすぐみんなと離れるような言い方だった。
そしてこの時の朝日の表情はいつものかわいい表情とはちがって、とても淋しいおとなびた表情だった。」
「あわわ!なにいってるだろ私。」
みんながまた大笑いして教室に響きわたった。
俺は一人笑えずにいた……
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