GAME7
手が震えてくる。体が急激に冷えていく。なんだろ……なんか変。
ぼやける視界に映る二人はすごくお似合いで。
「あぁ……なんだ。そっかぁ……。」
全部理解できた。
これは浮気現場じゃなくて、
赤木さんは浮気相手じゃなくて、
私が、遊びだったんだ。
早く気づくべきだった。
嫉妬や束縛をしないこと
ワガママを言わないこと
私を求めないこと
気づく要素はたくさんあったのに
舞い上がって踊らされて……
“禁断の恋”という名の遊び。
私だけがハマってたみたい。
ほんとなにしてんだか。
「アネキ?」
精算を終えたタカシが店から出てきた。
振り返った瞬間、ぐらりと視界が揺れる。
「おぃ。」
慌てて支えるタカシにすがりつきながら、私は声をしぼりだした。
「早く……お願い……。」
まったく言葉にならなかったけど、さすが姉弟。
タカシは私を抱きかかえるようにして、その場から歩き出した。
だんだん遠ざかる騒ぎ声。
遊びの時間は、終わりね。
タクシーに乗った瞬間に薄れていく意識。
それでもまだシンの顔が、声が、指先の感触が蘇る。
ぼやける視界に映る二人はすごくお似合いで。
「あぁ……なんだ。そっかぁ……。」
全部理解できた。
これは浮気現場じゃなくて、
赤木さんは浮気相手じゃなくて、
私が、遊びだったんだ。
早く気づくべきだった。
嫉妬や束縛をしないこと
ワガママを言わないこと
私を求めないこと
気づく要素はたくさんあったのに
舞い上がって踊らされて……
“禁断の恋”という名の遊び。
私だけがハマってたみたい。
ほんとなにしてんだか。
「アネキ?」
精算を終えたタカシが店から出てきた。
振り返った瞬間、ぐらりと視界が揺れる。
「おぃ。」
慌てて支えるタカシにすがりつきながら、私は声をしぼりだした。
「早く……お願い……。」
まったく言葉にならなかったけど、さすが姉弟。
タカシは私を抱きかかえるようにして、その場から歩き出した。
だんだん遠ざかる騒ぎ声。
遊びの時間は、終わりね。
タクシーに乗った瞬間に薄れていく意識。
それでもまだシンの顔が、声が、指先の感触が蘇る。
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