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GAME 8

[564]  るぅ  2007-01-27投稿
ねぇシン―\r

もし私があと5年遅く産まれてきて、

もしあなたと同じ世界にいれたら、


ちゃんと恋愛ができたかな。


どうせこんな終わりが来るなら―\r

情けなくても格好悪くても、

素直になればよかった

一度でいいから

ちゃんと気持ち伝えたかった



「……愛してる…………。」


大好きなバラードが聞こえた気がした……けど、もぅ限界。


真っ暗な闇に私は堕ちていった――








ピピピピピピ…

高い電子音に、私は目を覚ました。

頭がガンガンなる。
とにかくふらつく頭を支えながら目覚ましを止めて一息。

いつも通りの朝。
いつも通りの時間。
いつも通りの部屋。
ただいつもと違うのは、隣にタカシが寝てること。


あぁここまで運んでくれたのか……ご丁寧に目覚ましのスイッチまでいれて……。

あどけない寝顔に微笑みかける。

「ありがと。」

柔らかい髪の毛を撫でようとした時、危うく嫌な記憶が蘇りかけた。

あ〜ダメダメ!

無理矢理思考を停止。考えないですむよう私は急いで支度を始めた。

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