ファーストハンド
山崎萌香、中学三年。
三学期に入って数日がたった。私のクラスでは毎学期恒例の『〇〇学期の抱負』という、ホントーにつまんないプリントを書いていた。
「ありえなーい!」
「中三にもなってこんなモン書かねぇといけねぇのかよぉ」
もちろんそんなこと言ったって免除される訳じゃないし。
私は超真剣に書いてる。
担任のふじちゃんこと藤代菜緒先生(まだ23そのへん)は、ニコニコしながら、生徒を眺めていた。
私、ふじちゃん好きだなぁ。なんか、先生なんだけど、高校生みたいなノリ。顔もスタイルもすごいかわいい。皆に好かれてるし、相談もよく聞いてくれて、本当に心を開ける先生。
ニコニコしてた先生は、突然立ち上がった。
「いっけない!もう六限終わっちゃう!!そのプリントこの時間に何人かに発表してもらわなきゃいけなかったぁ!」
また皆が騒ぎ始める。
「まじ!?発表とかすんの?ふじちゃーんもう時間無いよー♪」
私の斜め前に座る、私の髪色の茶色よりやや明るめのメッシュが入った男子生徒、タケちゃんが嬉しそうに言う。
だよねー♪皆も揃う。
「そういう訳にはいかないのよねぇ・・。発表記録とらないと主任に怒られちゃうんだもーん・・・」
そうゆー問題ー?
心の中で軽くツッコミ。
よっしゃ。いっちょ!
「はぁぁぁい!!」
私は勢いよく手を挙げる。
「あらっ萌ちゃん!発表する?」
「うっそうっそ!萌香の事だし、トイレ〜!とかじゃん」
「タケちゃんうるさいよー。今回私ちゃんと書いたのだ」
起立して、プリントをバッと顔の前に出す。
「私の三学期の目標は!おとなりのクラスの松山くんと付き合うことでっす!!」
いっちゃった〜・・っていう雰囲気がクラスを包む。
とっさに、親友の比奈乃が口を挟む。
「はっ!?松山って・・あんたまだ好きだったん??」
比奈乃とは長い付き合い。何でも言ってる。でも、
「いやぁ〜三年越しでしょぉ?」 「なあに言ってんの!当たり前じゃん♪」
そこへ、
「なになに!?あたし知らない!松山くんって松山宏夜?お隣のC組の?背の高くってかっこいい?」ふじちゃんの質問攻めは半端じゃない・・・。
ってか、ふじちゃん知らなかったんだ。
皆知ってるんだけど・・・
「あのね、ふじちゃん。松山っての、その人であってるよ。萌香の好きな人。」
比奈乃が代わりに言ってくれた。皆して、うんうんと頷く。
そう。松山くんが好き。
告白したい。
・・・なんだけど。
三学期に入って数日がたった。私のクラスでは毎学期恒例の『〇〇学期の抱負』という、ホントーにつまんないプリントを書いていた。
「ありえなーい!」
「中三にもなってこんなモン書かねぇといけねぇのかよぉ」
もちろんそんなこと言ったって免除される訳じゃないし。
私は超真剣に書いてる。
担任のふじちゃんこと藤代菜緒先生(まだ23そのへん)は、ニコニコしながら、生徒を眺めていた。
私、ふじちゃん好きだなぁ。なんか、先生なんだけど、高校生みたいなノリ。顔もスタイルもすごいかわいい。皆に好かれてるし、相談もよく聞いてくれて、本当に心を開ける先生。
ニコニコしてた先生は、突然立ち上がった。
「いっけない!もう六限終わっちゃう!!そのプリントこの時間に何人かに発表してもらわなきゃいけなかったぁ!」
また皆が騒ぎ始める。
「まじ!?発表とかすんの?ふじちゃーんもう時間無いよー♪」
私の斜め前に座る、私の髪色の茶色よりやや明るめのメッシュが入った男子生徒、タケちゃんが嬉しそうに言う。
だよねー♪皆も揃う。
「そういう訳にはいかないのよねぇ・・。発表記録とらないと主任に怒られちゃうんだもーん・・・」
そうゆー問題ー?
心の中で軽くツッコミ。
よっしゃ。いっちょ!
「はぁぁぁい!!」
私は勢いよく手を挙げる。
「あらっ萌ちゃん!発表する?」
「うっそうっそ!萌香の事だし、トイレ〜!とかじゃん」
「タケちゃんうるさいよー。今回私ちゃんと書いたのだ」
起立して、プリントをバッと顔の前に出す。
「私の三学期の目標は!おとなりのクラスの松山くんと付き合うことでっす!!」
いっちゃった〜・・っていう雰囲気がクラスを包む。
とっさに、親友の比奈乃が口を挟む。
「はっ!?松山って・・あんたまだ好きだったん??」
比奈乃とは長い付き合い。何でも言ってる。でも、
「いやぁ〜三年越しでしょぉ?」 「なあに言ってんの!当たり前じゃん♪」
そこへ、
「なになに!?あたし知らない!松山くんって松山宏夜?お隣のC組の?背の高くってかっこいい?」ふじちゃんの質問攻めは半端じゃない・・・。
ってか、ふじちゃん知らなかったんだ。
皆知ってるんだけど・・・
「あのね、ふじちゃん。松山っての、その人であってるよ。萌香の好きな人。」
比奈乃が代わりに言ってくれた。皆して、うんうんと頷く。
そう。松山くんが好き。
告白したい。
・・・なんだけど。
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