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二人の恋人?

[296]  ヒロ  2007-01-27投稿
火葬場。くるみの顔を見るのはこれで最後。 『すまない。最後までくるみに付き添ってくれて。』後ろでささやくようなくるみの父さんの声。哀しさを感じた。ふと振り向くと泣いていた。涙の雫が頬をつたって流れていく。そんな姿を、オレは見ていることはできなかった。 『心配しないでください。これからもずっと一緒ですから。』 『ありがとう』 そう言ってくるみの両親は泣き崩れた。‥‥‥オレも泣きたかった。 オレは棺の中のくるみを見た。花に囲まれていて綺麗だった。目の前にきたとたん、自然と言葉が溢れてきた。 『ゴメン‥‥‥ゴメンくるみ‥‥‥気付いてやれなかった。』 ダメだ‥‥‥涙が込み上げてきた。くるみが悲しむからここでは泣かないって決めたのに。 『黙祷』 そういって棺は暗闇の中に消えていった。「彰くん」という声はもうオレには届かなかった。

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