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ぱずる、、〔四 ピース〕

[833]  ホッチ  2007-01-29投稿
『暇人、、』

大学生という名の暇人が三人、、居酒屋で何を話す。

中身のない持論を語り、他の二人もたいした経験もなしに反論する、、。

各いう私もしがないサラリーマン、、嫁の小言から避難しこの場に至る。

わかるとおり話し相手がいないので、少々聞耳を立て面白そうな会話を探る。
そのいい鴨がみつかった、酒のつまみに三人の話を聞く、、。

親から仕送りもらってるくせに、誉めるどころかけなす始末。使い道がこんなところでは親も悲しむであろう、、。

話題がかわり、お互いの恋愛論へ、、。

どうやら「ミチル」がこの中では一番モテるらしい、、トイレへ行くついでに確認してみるが、たいした事はない。細身でメガネ、ファッションだけ今風にキメている。

世の女性人!!考え直せ!!
ハンカチを口に加え、手を洗いしなそんなことを熱望する、、。

席へ戻るとまた話題がかわっている、彼等の統一性のなさにあきれ返ってしまう、、。

内容的にはこの近くに、あるスポットがあるらしい、、。
途中から聞いたので詳しくは判らないが、なにやらこれから向かうらしい。

私、暫し興味がわく、、。

そそくさと会計を済ませ、彼等を尾行することにした、、。

、、最寄りの駅へ行き着き電車ヘ乗り込む。
時間が時間なので人は少なく尾行がばれないか心配したが、やはり酔っ払い。気付く訳がなかった、、。

通勤でいつも使っている電車だが、彼等が降りたその駅に見覚えはなかった、、。

『かぞえ』

かすれた文字で記され、その立て札を照らすはずの電灯も弱々しく、片方は既に消えていた。

こんなところに駅員など勿論いるはずもなく、そのまま駅を離れる。

一応感ずかれないよう離れ様子を伺う、、残念なことに彼等の声は聞こえず、どこに向かっているのか些か不安になってきた、、。

歩く道は未だ舗装さえされておらず砂利を踏む音が騒がしい。
それほどの静けさだ。

脇の荒れた田んぼを横目に見失わないよう目を凝らす。せっかく補充したアルコールも覚めきってしまっていた、、。

十分程の道のり、、目的の地であろう建物が現れ始めた。

病院?、、、彼等はその中に吸い込まれていった。

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