ナイト・オン・ドラグーン【57】話『友の裏切り』
からかい口調でいいながら、歩み寄ってくるその姿。
暗くてよく見えないが、やがて月明かりに照らされた。
青髪に二刀の剣。
それはまさしく親友のジャックだった。
『俺達の邪魔をしようってか?』
低い声ですごまれても、ジャックは全く動じた様子はなく、ただ肩を竦めた。
『てめぇらを叩きのめしたりしたら、邪魔したってことだよなあ』
『お、お前は…例の[青髪の獅子]!』
一人の男が悲鳴混じりに叫んだ。
『んなもんっ関係あるかぁ!』
ジャックに一人男が飛び掛かるが、右手をかざし、黒い炎で焼き尽くした。
空中で炎上したその男は苦しむ間もなく、灰と化した。
『ひぃ!ば、ばけもの…!?』
ジャックを囲んでいた賞金稼ぎ達は一歩引き、そして逃げた。
『根性のねー奴ら』
そう言ってジャックはこちらに向かってくる。
『大丈夫か?二人とも』
『ジャック!』
暗闇でわからなかったのか、ジャックはその人物がアインだと気付くのに少し時間が掛かった。
『アイン?』
『あぁ!俺だよジャック』
『お前っどうしてこんなとこに?』
『私たちは封印の塔の情報を得るために来ました』
言葉を遮るようにマナが言った。
『へ?じゃあなんだ、最近[神水]と[獄炎]の塔を解放させたのってお前たち?』
『そうだ。あんな物があるから人々は幸せになれない』
アインは力強く言葉を吐いた。
ジャックなら、わかってくれるはずだ。
幼い頃から兄弟のように過ごし、剣を交えた仲だから。
が、しかし。
そう言ったと同じにジャックの雰囲気が変わったような気がした。
『そっか…やはりお前は惑わされているな。アイン』
『ん?……ジャック!?』
”ガキィン!!”
次の瞬間。金属の衝突が響いた。
アインはマナの前に立ちはだかり、ジャックの剣を受け止めていた。
『ジャック!?お前っ!』
『いいかよく聞け、お前はその女に騙されている』
『なんだと!?』
ジャックは後ろへと飛びのいた。
『封印騎士団を抜けたってのは嘘の情報だ。お前たちをおびき出すためのな!』
『なっ…!?』
暗くてよく見えないが、やがて月明かりに照らされた。
青髪に二刀の剣。
それはまさしく親友のジャックだった。
『俺達の邪魔をしようってか?』
低い声ですごまれても、ジャックは全く動じた様子はなく、ただ肩を竦めた。
『てめぇらを叩きのめしたりしたら、邪魔したってことだよなあ』
『お、お前は…例の[青髪の獅子]!』
一人の男が悲鳴混じりに叫んだ。
『んなもんっ関係あるかぁ!』
ジャックに一人男が飛び掛かるが、右手をかざし、黒い炎で焼き尽くした。
空中で炎上したその男は苦しむ間もなく、灰と化した。
『ひぃ!ば、ばけもの…!?』
ジャックを囲んでいた賞金稼ぎ達は一歩引き、そして逃げた。
『根性のねー奴ら』
そう言ってジャックはこちらに向かってくる。
『大丈夫か?二人とも』
『ジャック!』
暗闇でわからなかったのか、ジャックはその人物がアインだと気付くのに少し時間が掛かった。
『アイン?』
『あぁ!俺だよジャック』
『お前っどうしてこんなとこに?』
『私たちは封印の塔の情報を得るために来ました』
言葉を遮るようにマナが言った。
『へ?じゃあなんだ、最近[神水]と[獄炎]の塔を解放させたのってお前たち?』
『そうだ。あんな物があるから人々は幸せになれない』
アインは力強く言葉を吐いた。
ジャックなら、わかってくれるはずだ。
幼い頃から兄弟のように過ごし、剣を交えた仲だから。
が、しかし。
そう言ったと同じにジャックの雰囲気が変わったような気がした。
『そっか…やはりお前は惑わされているな。アイン』
『ん?……ジャック!?』
”ガキィン!!”
次の瞬間。金属の衝突が響いた。
アインはマナの前に立ちはだかり、ジャックの剣を受け止めていた。
『ジャック!?お前っ!』
『いいかよく聞け、お前はその女に騙されている』
『なんだと!?』
ジャックは後ろへと飛びのいた。
『封印騎士団を抜けたってのは嘘の情報だ。お前たちをおびき出すためのな!』
『なっ…!?』
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