消えない過去14
・・・「やられた」、と思ったが後の祭りである。
そいつの上着があるはずの事務所には、上着も新人もそこには無かった。
店番は俺一人になってしまったので追いかけようにも追いかけられない。
店長にすぐに電話をかけ、飛んで来た店長と入れ替わり俺は歌舞伎町中をずっと探し回った。
さくら通りや一番街、コマ劇場の周りやアルタの駅の方まで行ったが・・・。
結局見つからず、仕方なく店に戻るしかなかった。
店にはオーナーも駆けつけていた。
オーナーに最初からの経緯を説明した。
誰が採用したのだということになり、責任は俺ではなく、そんな奴を雇った店長が悪いということで片付けられた。
「まあしかたないな」と、誰も俺を責めはしなかった。
だが、俺自身は結構落ち込んだ。
自責の念というやつだろう。
次の日、仕事を終えて帰ったはずの店長が、
朝方の閉店前にベロベロに酔っ払って店に舞い戻ってきた。
目がすわっていて、相当酒を飲んでいるようだ。
突然、俺に突っかかってきた。
俺のせいでオーナーに怒られたことが我慢できず、俺に殴りかかってきた。
俺も申し訳ない気持ちが相当あったので、避けることもせず思いっきり殴られ、蹴られた。
他の従業員が見かねて止めてくれた。
店長は人相まで変わっている。
店長は少し落ち着いたようだが、「絶対のお前を許さない」と、怒鳴っている。
酒癖が悪いとは聞いていたが、普段がおとなしい人なのでこんなになるとは驚いた。
次の日、店に出て着た店長は「覚えてないが悪かったな」と謝ってきた。
その日以来その出来事には触れることはなかった。
日頃は思いやりある面倒見のいい店長だったので俺も辞めることなくそのまま勤め続けた。
この頃は、なんだかいつもこんな感じで、流されている人生を送っていたように思う。
そいつの上着があるはずの事務所には、上着も新人もそこには無かった。
店番は俺一人になってしまったので追いかけようにも追いかけられない。
店長にすぐに電話をかけ、飛んで来た店長と入れ替わり俺は歌舞伎町中をずっと探し回った。
さくら通りや一番街、コマ劇場の周りやアルタの駅の方まで行ったが・・・。
結局見つからず、仕方なく店に戻るしかなかった。
店にはオーナーも駆けつけていた。
オーナーに最初からの経緯を説明した。
誰が採用したのだということになり、責任は俺ではなく、そんな奴を雇った店長が悪いということで片付けられた。
「まあしかたないな」と、誰も俺を責めはしなかった。
だが、俺自身は結構落ち込んだ。
自責の念というやつだろう。
次の日、仕事を終えて帰ったはずの店長が、
朝方の閉店前にベロベロに酔っ払って店に舞い戻ってきた。
目がすわっていて、相当酒を飲んでいるようだ。
突然、俺に突っかかってきた。
俺のせいでオーナーに怒られたことが我慢できず、俺に殴りかかってきた。
俺も申し訳ない気持ちが相当あったので、避けることもせず思いっきり殴られ、蹴られた。
他の従業員が見かねて止めてくれた。
店長は人相まで変わっている。
店長は少し落ち着いたようだが、「絶対のお前を許さない」と、怒鳴っている。
酒癖が悪いとは聞いていたが、普段がおとなしい人なのでこんなになるとは驚いた。
次の日、店に出て着た店長は「覚えてないが悪かったな」と謝ってきた。
その日以来その出来事には触れることはなかった。
日頃は思いやりある面倒見のいい店長だったので俺も辞めることなくそのまま勤め続けた。
この頃は、なんだかいつもこんな感じで、流されている人生を送っていたように思う。
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