ナイト・オン・ドラグーン【60】話『志願兵』
『いえ…この子供が侵入しようとしていたので…』
兵士はそう言うと、ジャックを下ろし敬礼する。
『ほう…そこの少年が?』
ジャックはただならぬ気配を悟ったのか、少し後ずさる。
『ん?アインとエリスもどうした』
アインは日頃忙しい父親の登場に嬉しくてしょうがないのか、オローの足元を走り回っていた。
『はっ!お勤めご苦労様です』
エリスは踵を返したようにオローに敬礼する。
八歳とは思えない礼儀作法と騎士としての義務をすでにエリスは持っていた。
『うむ。相変わらずしっかり者だなエリス』
オローはエリスに関心してみせた。
『して、何かようなのかね?』
『俺も騎士になりたいんだ!頼むよおっさん!』
エリスと門兵はア然とジャックを見る。
『こらっ!この方は我らが封印騎士団、長たる人だぞ!』
門兵が一喝する。
呆れたようにエリスは肩を竦める。
『まぁまぁよいではないか』
オローは苦笑いするとアインを指差す。
『ははは、この子よりはマシなほうだ』
指差されたアインと言うと、オローの肩に乗り、髭など引っ張って遊んでいる。
『アイン!?やめなさい!』慌ててエリスは止めに入る。
『封印騎士団員は決して楽じゃないぞ?少年』
オローはジャックを見据える。
『承知の上だ、もとより覚悟は出来ているんだ』
炎の点いた目、だとオローは思った。
決意の固い目、これはきっとそうゆう目だ。
『よかろう、今日より君を騎士団員として迎え入れるとしよう』
『え!?団長…しかし』
門兵が口を挟む。
『いいではないか、神官長殿には私が言っておく』
『や…やった!ありがとう!おっさ…団長!』
ジャックは我を忘れ歓喜に打ち震えた。
『私はオローだ』
そう言って手を差し延べる。
『ジャック、です』
握手した。
『そうか。ではジャック君、君に最初の仕事を与えよう』
『はい!なんですか!?』
『アインと遊んでやってくれ』
オローは肩に乗っかっているアインを掴み、ジャックに見せる。
『へ?』
アインはジャックに笑いかけてみせる。
その後の数年間、ジャックとエリスはアインが言葉を覚えるまで、野生的なアインの世話に手を焼いていたのだという…
兵士はそう言うと、ジャックを下ろし敬礼する。
『ほう…そこの少年が?』
ジャックはただならぬ気配を悟ったのか、少し後ずさる。
『ん?アインとエリスもどうした』
アインは日頃忙しい父親の登場に嬉しくてしょうがないのか、オローの足元を走り回っていた。
『はっ!お勤めご苦労様です』
エリスは踵を返したようにオローに敬礼する。
八歳とは思えない礼儀作法と騎士としての義務をすでにエリスは持っていた。
『うむ。相変わらずしっかり者だなエリス』
オローはエリスに関心してみせた。
『して、何かようなのかね?』
『俺も騎士になりたいんだ!頼むよおっさん!』
エリスと門兵はア然とジャックを見る。
『こらっ!この方は我らが封印騎士団、長たる人だぞ!』
門兵が一喝する。
呆れたようにエリスは肩を竦める。
『まぁまぁよいではないか』
オローは苦笑いするとアインを指差す。
『ははは、この子よりはマシなほうだ』
指差されたアインと言うと、オローの肩に乗り、髭など引っ張って遊んでいる。
『アイン!?やめなさい!』慌ててエリスは止めに入る。
『封印騎士団員は決して楽じゃないぞ?少年』
オローはジャックを見据える。
『承知の上だ、もとより覚悟は出来ているんだ』
炎の点いた目、だとオローは思った。
決意の固い目、これはきっとそうゆう目だ。
『よかろう、今日より君を騎士団員として迎え入れるとしよう』
『え!?団長…しかし』
門兵が口を挟む。
『いいではないか、神官長殿には私が言っておく』
『や…やった!ありがとう!おっさ…団長!』
ジャックは我を忘れ歓喜に打ち震えた。
『私はオローだ』
そう言って手を差し延べる。
『ジャック、です』
握手した。
『そうか。ではジャック君、君に最初の仕事を与えよう』
『はい!なんですか!?』
『アインと遊んでやってくれ』
オローは肩に乗っかっているアインを掴み、ジャックに見せる。
『へ?』
アインはジャックに笑いかけてみせる。
その後の数年間、ジャックとエリスはアインが言葉を覚えるまで、野生的なアインの世話に手を焼いていたのだという…
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