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GAME 13

[346]  るぅ  2007-02-02投稿
見慣れた扉を開いた瞬間、鼻をついたのは泣きたくなる香り。

甘いけど男を感じさせるソレは

――シンの香り――

「遅いし。」

机に足を乗せ、腰掛けているシン。

「なに…してるの……?」

「待ってたんだよ。」
「なんで……。」
「それ、マジで言ってんの?」

目を細め下唇を突き出すのは怒ってる時。

やっぱり高校生だな〜わかりやすくて。
っていうか、なんでそっちが怒ってるのよ。

「………。」

黙って下を向いた私。
少ししてから、シンが軽く笑いながら言った。

「今日可愛かったな。ちょっと彼氏について突っ込まれただけで真っ赤になっちゃって。」

息をのむ私に構わず、更に続ける。

「彼氏どんなやつなの?何歳??」


なにそれ――なんでそんな普通なの?

言葉が出なくて唇を噛み締めていると、シンが深いため息をついた。
こめかみに指を当て、まっすぐに私を見つめて――



「っつーか意味わかんねぇ。お前の彼氏は俺じゃないんだ?」

それはこっちのセリフよ…

「昨日の夜どこでなにしたわけ?彼氏と。」

突き刺すように刺々しい言葉。昨日の夜のことは触れたくなかったのに――。

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