ナイト・オン・ドラグーン【61】話『金髪の竜と青髪の獅子』
錆の街。暗闇の広場にはアインとマナ、そしてジャック。
月明かりに照らされたその姿は金髪の少年と青髪の少年が互いの武器を重ねていた。
『…どうしたよ、本気でこねぇと死ぬぜ?』
『やめろっ!ジャック!』
刃と刃の押し合いで剣が小刻みに揺れた。
(この感じ…ジャックお前は一体…!?)
薄々感じていたものがやがて確信へと変わった。
ジャックの体には何か黒い光が発っせられている。
それはまさしく『魔』との契約の証。
すなわち、魔物の力を得た者の悪しき力…
『ジャック…お前も”契約者”だったのか!』
ジャックは口元に笑みを浮かべる。
『気付くのがっ…おせぇんだよ!!』
ジャックの一喝で黒い衝撃波がアインを貫いた。
『うわぁ!?』
もんどりうって後ろへ吹き飛ばされる。
『アインっ!!』
その体をマナが受け止める。
何が怒ったのかわからず、アインはその光景を見据える。
ジャックに纏わり付いていた黒い光は体ごと包んでいた。
両手に持っていた武器も鉄製ではない…
漆黒を帯びた、剣の形をしている物に変わっていた。
『どうやら彼は、闇の魔物と契約したみたいですね…』
マナが静かに言う。
『そんな…ジャックの奴が!?』”闇”と聞かされ、少しばかり驚く。
『立てよアイン。お前はこんなもんじゃぁねぇだろ?』
明らかに好戦的な口調。以前のジャックなら言わない言葉。
どこかで親友は変わってしまっていた。
『やるしかっ…ないのか?』
アインは立ち上がり、再び剣を構えた。
騎士団にいた時の練習稽古ではない。
正真正銘の命の取り合い。
『いくぜ!!アイン!!』
ジャックが駆け出そうとした時だった。
『ジャック総隊長!!!』
一人の兵士が血相を変え、広場に駆け込んできた。
月明かりに照らされたその姿は金髪の少年と青髪の少年が互いの武器を重ねていた。
『…どうしたよ、本気でこねぇと死ぬぜ?』
『やめろっ!ジャック!』
刃と刃の押し合いで剣が小刻みに揺れた。
(この感じ…ジャックお前は一体…!?)
薄々感じていたものがやがて確信へと変わった。
ジャックの体には何か黒い光が発っせられている。
それはまさしく『魔』との契約の証。
すなわち、魔物の力を得た者の悪しき力…
『ジャック…お前も”契約者”だったのか!』
ジャックは口元に笑みを浮かべる。
『気付くのがっ…おせぇんだよ!!』
ジャックの一喝で黒い衝撃波がアインを貫いた。
『うわぁ!?』
もんどりうって後ろへ吹き飛ばされる。
『アインっ!!』
その体をマナが受け止める。
何が怒ったのかわからず、アインはその光景を見据える。
ジャックに纏わり付いていた黒い光は体ごと包んでいた。
両手に持っていた武器も鉄製ではない…
漆黒を帯びた、剣の形をしている物に変わっていた。
『どうやら彼は、闇の魔物と契約したみたいですね…』
マナが静かに言う。
『そんな…ジャックの奴が!?』”闇”と聞かされ、少しばかり驚く。
『立てよアイン。お前はこんなもんじゃぁねぇだろ?』
明らかに好戦的な口調。以前のジャックなら言わない言葉。
どこかで親友は変わってしまっていた。
『やるしかっ…ないのか?』
アインは立ち上がり、再び剣を構えた。
騎士団にいた時の練習稽古ではない。
正真正銘の命の取り合い。
『いくぜ!!アイン!!』
ジャックが駆け出そうとした時だった。
『ジャック総隊長!!!』
一人の兵士が血相を変え、広場に駆け込んできた。
感想
感想はありません。
「 milk 」の携帯小説
- デビルバスター【1章】 『召喚』
- デビルバスター【1章】 『始まりの町』
- LOST卍キングダム
- ココロザシ成長チュウ?HR
- それでもこの世界が好きだから…END
- それでもこの世界が好きだから5時間目
- それでもこの世界が好きだから…4時間目