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素直になれない私?

[385]  美咲  2006-01-21投稿
そこにはマサ、シンゴ、カズ、そうして知らない男の子が一人立っていた。
「美咲、こいつが事故目撃した奴。」そう言ってカズが自己紹介してくれた。
「お前のパンツ見た奴。」
マサがうれしそうに言う。
「アホか!!」
私は会えてうれしいのにそれを隠すように冷たく言い放った。
「美咲ちゃん??」
車の中から茶髪の若い女の人が出てきた。年で言うと34,5歳位。
「俺の母親。若作りしすぎだろ?」
『母親!?マジッすか!?』あまりにも若くて綺麗な人に言葉が出なかった。うちの母親とはまったく異世界の人に見えた。
「足どう??歩いてイケルん??」
優しく話しかける母親に私の声は上ずった。
「はい、少し痛いけどちゃんと歩けてます。」
私のちゃんとした態度に彼等は大うけ。そうしてうちの母親も家から出てきた。お互いの親が挨拶をすまし、お昼ご飯を食べに行く事になった。

着いた先でお互いの親が謝りあい、すぐに世間話に変わった。私はこれが終わったらマサは帰るのだろうか、二人で一緒にいられるのか、そればかり考えていた。
「美咲、食べんの?」
私のハンバーグをマサが横取りした。
「お前、人の勝手に食うな!!」
とっさに素が出てしまった。赤面する母親に足をたたかれた。
爆笑する彼等に私は黙って睨みつけた。
食事も終わり、帰る間際にマサが近寄ってきた。
「お前うち来んのか??」

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