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あの日の約束

[403]  aki  2007-02-04投稿



『好きなんだ、付き合ってほしい…』



相手に目も合わさず、下を向きながら顔を真っ赤にさせてそう言う少年。



『えっ?!』       


突然の告白に戸惑った様子の少女         



 『『………………』』




重く長い沈黙が2人を包みこむ。




『…あのさ』




長く続く沈黙の中
先に口を開いたのは
少年の方だった。




『もし何年か経っても、俺がまだ由衣の事好きだったら……そしたら付き合ってくれる?』



『!?』




そう言って少年は少女の
手に触れた。




『指切りげんまん嘘付いたら針千本の〜ます、指切った』



少年は少女に笑顔で微笑む。           


『でっ、でも…』



『…約束だからな!』




少年はそう一言いうと走り去ってしまった。    



それが彼と会った最後の日。あの人はそんな約束を残して、遠く遠く離れたどこかへ行ってしまった。

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