GAME 16
言い切った瞬間、ぼやける視界のなかでシンが動いた。
熱い指が私の手首を掴む。
振り払う暇なんてなかった。
ギュッッッ
カラッポになった私に、シンの体温が染み込んでくる。
それはあまりに心地よくて、でもあまりに切なくて――
「………しぃ…-」
「え?」
耳元で囁かれた言葉。小さすぎて聞こえない。
黙って待っていると、シンが腕に力を込めながらはっきり言った。
「すっげぇ嬉しい!!」
は?
ちゃんと話聞いてたの?
意味わかんない。
抱き締められてるから顔は見えないけど、多分満面の笑み……。
「なにそれ…っ!」
シンの胸に手を当てて精一杯引きはがそうとする。
でも全然だめだ。びくともしない。
シンこんなに力強かったんだ………なんて感心してる場合じゃない。
「ふざけないでよ…っっ!!」
「ふざけてねぇよ。」
急に真剣な声。
思わず力を抜くと、シンはさらに私を抱き締めた。
「なんだ…レイコもちゃんと俺のこと好きだったんだ…。俺だけかと思ってた。」
心底安心した〜みたいに息を吐く。
胸が熱くなると同時に、キュッと痛んだ。
――好き――
熱い指が私の手首を掴む。
振り払う暇なんてなかった。
ギュッッッ
カラッポになった私に、シンの体温が染み込んでくる。
それはあまりに心地よくて、でもあまりに切なくて――
「………しぃ…-」
「え?」
耳元で囁かれた言葉。小さすぎて聞こえない。
黙って待っていると、シンが腕に力を込めながらはっきり言った。
「すっげぇ嬉しい!!」
は?
ちゃんと話聞いてたの?
意味わかんない。
抱き締められてるから顔は見えないけど、多分満面の笑み……。
「なにそれ…っ!」
シンの胸に手を当てて精一杯引きはがそうとする。
でも全然だめだ。びくともしない。
シンこんなに力強かったんだ………なんて感心してる場合じゃない。
「ふざけないでよ…っっ!!」
「ふざけてねぇよ。」
急に真剣な声。
思わず力を抜くと、シンはさらに私を抱き締めた。
「なんだ…レイコもちゃんと俺のこと好きだったんだ…。俺だけかと思ってた。」
心底安心した〜みたいに息を吐く。
胸が熱くなると同時に、キュッと痛んだ。
――好き――
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