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GAME 17

[388]  るぅ  2007-02-04投稿
「好きって言葉……簡単に使わないで…。」


赤木さんが浮かぶから………。

「赤木は好きだよ。」

心の声が聞こえたみたいなタイミングで、シンが言った。

「明るいしおもしろいし、一緒にいると楽しいから好き。」

そんなの…聞きたくない……。

とめどなく溢れる涙が、シンの制服の胸元を濡らしていく。

「でも、赤木に対する“好き”とレイコに対する“好き”はまったく違う。」

ふわっ

突然戒めがとけた。

立ちすくむ私の頬を、暖かい手のひらが包み込む。

「英語教師ならわかるだろ?“ラブ”と“ライク”の違い。」

優しくて人懐っこい笑顔―――信じていいの?

――信じたい――

「ちゃんと…言って…?言葉で伝えて………。」

シンが笑った。
はにかむように一瞬下を向いて、また目を合わす。

まっすぐな瞳で、柔らかい笑顔で、少しかすれた声で―――\r




「愛してる。」





また、抱き締められる。

「っーか、いつから不安だった?俺、そんなに余裕あるように見えた?」

「……見えたよ。」
「いつも必死だったんだけど。」

耳元で軽い嘆息。

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