春のうた-?-
教室へ着いた時には、もうみんな揃っていた
「おはよっ」
「おはよう桜夢っ遅刻ギリギリだねぇ―」
からかうように、私の席の1つ前に座っている希美は言った。
「焦ったよ〜千紗はぁ?」
私の1つ後ろの空いてる席を見ながら尋ねた。
「さぁ〜聞いてないなぁ」
と、話している時に先生が教室に入ってきた。
急いで読みかけの本を取り出し、窓から千紗が見えないかなぁと目を向けていた。
眠いなぁ-………
寒さが厳しくなる2月とは思えないほど、暖かい日々が続いてる。
おかげで、日当たりの良い窓側の席は春のようで
授業中もついウトウトしてしまうのだ。
朝の会が終わった頃、千紗が教室に入ってきた。
おはよ―、と小声で千紗に言う。
「おはよ―っ」
眠たそうな千紗の顔から寝坊かなぁと勝手に推測した。
廊下に出ると、同じ部活の藤原くんがちょっとと言って呼んできた。
「これ、部室前に忘れてたから…」
昨日、放り出していた英語の教科書だった。
「おはよっ、わざわざありがと―」
その言葉に別に、と無表情な顔をして教科書を渡しその場から去っていった。
「…変なの」
私はただそれだけ、感じていた。
「おはよっ」
「おはよう桜夢っ遅刻ギリギリだねぇ―」
からかうように、私の席の1つ前に座っている希美は言った。
「焦ったよ〜千紗はぁ?」
私の1つ後ろの空いてる席を見ながら尋ねた。
「さぁ〜聞いてないなぁ」
と、話している時に先生が教室に入ってきた。
急いで読みかけの本を取り出し、窓から千紗が見えないかなぁと目を向けていた。
眠いなぁ-………
寒さが厳しくなる2月とは思えないほど、暖かい日々が続いてる。
おかげで、日当たりの良い窓側の席は春のようで
授業中もついウトウトしてしまうのだ。
朝の会が終わった頃、千紗が教室に入ってきた。
おはよ―、と小声で千紗に言う。
「おはよ―っ」
眠たそうな千紗の顔から寝坊かなぁと勝手に推測した。
廊下に出ると、同じ部活の藤原くんがちょっとと言って呼んできた。
「これ、部室前に忘れてたから…」
昨日、放り出していた英語の教科書だった。
「おはよっ、わざわざありがと―」
その言葉に別に、と無表情な顔をして教科書を渡しその場から去っていった。
「…変なの」
私はただそれだけ、感じていた。
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