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わかりあうということ

[7313]  管理人  2004-11-01投稿
 僕は異性を好きになるとか、恋愛というものがどういうものかわからなくなってしまった。僕はどうにかなってしまったようだ。

 僕には彼女がいる。同じクラスの女の子だ。
 この学年に進級して、初めて彼女を見たときに好きになったのだと思う。今は良くわからないけど、そのときはそう思った。
 僕の中のタンクに何かがたまっていくのを毎日彼女に会うたび感じた。うれしかったし、楽しかった、と思う。
 そうしているうちに、タンクから溢れ出しそうになってきた。どこかにタンクの中の何かを移し変えてみたいと思うようになったのだ。伝えてみたかった。
 彼女に告げた。好きだと。タンクの中身を彼女にあげたのだ。
 彼女はうなずいただけだったけど、伝わったのだな、と感じた。それが僕にはわかったのだ。
 だけど、そのときからだった。僕は彼女が好きだったことがわからなくなった。
 うれしさとか楽しさがなくなった。かといって悲しくも寂しくもないのだ。

 今考えると、彼女の方も僕に何かをくれたのだろうと思う。
 彼女は僕といても話さない。何かを伝える必要がないと思っているようだ。
 僕も無表情になった彼女の考えていることがわかるような気がする。うれしかった。
 彼女が僕を見る。すると僕の心はすぐに平坦になる。
 
 ようやく僕は気がついた。彼女は僕と混ざっているのだ。

感想

  • 42339:それは、わかちあうって言うよりも、単なる自己満って思った。同級生の彼女がいてそれを自慢しているから。[2013-09-13]
  • 42343:{感想ですが}わかりあうと言うより、自己満だね。同級生の彼女ができ、心のタンクに彼女の気持ちを考えると…[2013-09-13]

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