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キスとの距離(完)

[385]  大塚楓  2006-01-21投稿
あれから3年が経った・・・
君と離れて3年が経った。君が好きだった東京タワーから離れ
3年が経った。

新しい部屋には、君の香りがなくまるで白いキャンパスのようだった。
マンハッタンの空は、とても綺麗で―・・時間が経つにつれて君の事を
忘れてしまう僕に心の何処かでチクっと胸が痛くなった。

寒空の下、歩いていると空を見上げた。星がとても綺麗だった。
夜空を見ていると、胸が痛くなった・・
君の姿が浮かんで来た。

君の笑顔が―・・君の声が、僕の頭の中に浮かぶと涙を流してしまった。
涙を流し、声に出すと泣き崩れていた。
何度も忘れようとした。君の事を忘れようと・・今も君の事を忘れなれない。

あの時、君を連れて何処か遠くに連れて行きたかった。
君を連れて誰も知らない所に行きたかった。
でも・・僕には出来なかった。

”君が悲しむ顔が分かっていたから”
君の手を離してしまったから。
君と別れた後に何度も電話が着たけど・・出れなかった。

窓の外に雨に濡れながら君が立っていたが、駆け寄れなかった。
泣いている君を見て、抱き締めたかったが・・出来なかった。

今なら言える・・たった一言
「愛している」と
綺麗な夜空だけが、暖かく見守っていた。

歩道橋を歩いていると、日本人の人と目が合った。
観光客かと思って目を、反らしたがその足音がだんだん近づいて来た。
僕の前まで来ると、足を止めた。
その人を見ると、声を失った。
君だった。

僕を見つめると、涙を流していた。
3年ぶりに見る君は、長かった髪を切り短くなった髪がとても似合っていた。
僕を見つめると、笑顔を見せた。
僕が好きな笑顔を見せるとたった一言

「貴方に逢いたかった。」
そう言うと、強く抱き締めた。
抱き締めた時に、左手の薬指を見たがシルバーの指輪をしてなかった。
君と目が合うとたった一言
「愛している」












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