じぃちゃん 4
「へぇ。宗一君が説教を」
顔はにこやかだか、内心バカにしてることが容易に予測できる日吉さん。
言いたいことがあるなら、ハッキリ言えよ、この野郎。
「何か文句でも?」
「まさかまさか。御隠居に説教するなんて僕にはとても無理なことですから、感心していたんですよ」
「どーも。ま、俺は人の顔色を見てうろたえるとか、ダサいと思ってますから」
「若いっていいですよね。何事にも無謀になれて」
「年を食うと保守的になるのは仕方ありませんよ。人間の本能の為せるワザじゃないっすか」
「うーん、今の言葉は耳に痛いね」
不意にじぃちゃんが口をはさんだ。
ああ、まただ。
日吉さんが来ると、ついそっちに反応してしまって、じぃちゃんをないがしろにしてしまう。
「ごめん、じぃちゃん。じぃちゃんがそうだ、って言ってるワケじゃないんだ」
「わかってるよ。日吉君は珍しいお客さんだからね。お喋りをすると楽しいだろう」
「じぃちゃんと喋るのも楽しいんだぜ?じゃなきゃ、わざわざ近所付き合い、したりしないよ」
「ありがとう、友よ」
「感動的な会話はいつ聞いてもいいものですが、そろそろ用件に入りましょうか」
日吉さんが鞄を指した。
顔はにこやかだか、内心バカにしてることが容易に予測できる日吉さん。
言いたいことがあるなら、ハッキリ言えよ、この野郎。
「何か文句でも?」
「まさかまさか。御隠居に説教するなんて僕にはとても無理なことですから、感心していたんですよ」
「どーも。ま、俺は人の顔色を見てうろたえるとか、ダサいと思ってますから」
「若いっていいですよね。何事にも無謀になれて」
「年を食うと保守的になるのは仕方ありませんよ。人間の本能の為せるワザじゃないっすか」
「うーん、今の言葉は耳に痛いね」
不意にじぃちゃんが口をはさんだ。
ああ、まただ。
日吉さんが来ると、ついそっちに反応してしまって、じぃちゃんをないがしろにしてしまう。
「ごめん、じぃちゃん。じぃちゃんがそうだ、って言ってるワケじゃないんだ」
「わかってるよ。日吉君は珍しいお客さんだからね。お喋りをすると楽しいだろう」
「じぃちゃんと喋るのも楽しいんだぜ?じゃなきゃ、わざわざ近所付き合い、したりしないよ」
「ありがとう、友よ」
「感動的な会話はいつ聞いてもいいものですが、そろそろ用件に入りましょうか」
日吉さんが鞄を指した。
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