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恋愛対戦記 ?

[347]  иaиa  2006-01-22投稿
 <なっ・・・何言ってんの・・・私?>
 しゃがみ込む真帆。
 <かっこいい人なんて、智幸しかいないのに・・・・――――>
 〜次の日(休み時間、屋上の階段)〜
 屋上に続く階段のてすりにひじをついている真帆。
 「は〜っ・・・――――」
 ため息をつく真帆。下から誰かが近づいてくる。
 「おぃっ!どぉした?ため息なんてついて・・・」
 悠平が、真帆の隣に立つ。
 「悠平・・・・・」
 「ん?何かあった?」
 「昨日・・・さ・・・・――――」
  〜早送り〜
 「ふ〜ん・・・智幸がねぇ・・・・」
 「うん・・・・宮下さんの事好きなのかな・・・?」
 悠平、てすりにひじをつく。
 「ってかさ、”智幸よりかっこいい人”なんて、おまえにとっては、いな
 いわけなんだろ?」
 「うん・・・」
 「・・・。そんなこと言ったくらいで、気にしないほうがいいよ?」
 「えっ?」
 「そんなさ、つい勢いで言ったことを気にしてると、この先真っ暗」
 「・・・・・」
 黙りこむ真帆。
 「第一、智幸が宮下さんの事を好きってことは、まだ決まってないし」
 「・・・うん」
 「だから、気にするなよ」
 悠平、真帆の頭にポンと、手を乗せる。
 「何・・・・それ・・・子ども扱い?」
 「なっ!・・・・ま、いいや・・・元気ねぇと、おまえらしくねぇぞ!」
 「うっ・・・うるさいなぁ・・・・」
 「ははは、それでいい!」
 「・・・・!」
 むっとする真帆。
 「じゃぁ、そろそろ授業始まるから、早く教室こいよ」
 「あっ・・・・うん!」
 悠平、階段を下りて教室に向かう。
 「なんか、悠平に励まされると・・・自分が情けなくなるなぁ・・・」
 ボソリと、つぶやく。
 「けど、ちょっと元気でたかも・・・・」








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