ナイト・オン・ドラグーン【68】話『命の代償』
アインはレグナの背から飛び降り、リオに駆け寄る。
『リオ…本当に君なのか!?』
『うん!正真正銘のっリオ・オークレよ?』
アインは自分自身を疑った、確かにリオは獄炎の守護者の槍に貫かれ、自分の腕の中で死んだのだから。
しかし、目の前にいるのは彼女だった。
夢なのか、と頬をつねろうと思ったがとにかく今はそんなことどうでもよかった。
『生きてたんだ…』
胸に熱いものが込み上げてくる。
『あら?心外ですね、生きてちゃまずかったぁ?』
かわいらしく笑いながらリオはアインの瞳を覗き込む。
涙が出そうな目を必死でアインは堪えた。
『違うよ、君が生きてたなんて俺はうれしいんだ…』
『あははっアインさんらしくない!』
そう言ってリオはレグナのほうへと駆け寄る。
『よっ!レグナちゃん!』
『その呼び方止めろ。怪力娘』
苦笑しながらレグナが言う。
『でも、獄炎の搭は完全に崩壊したはず…』
アインが口を挟む。
スウェンを倒した後、彼はリオを抱きしめて事切れたのをアインは最期まで見届けた。
そして、自分は崩れていく建物の中を脱出したのだ。
『ん〜〜。気がついたら瓦礫の中にいて、…アインさん達もいなくなってたから』
しみじみと言いながらリオは腕を組んだ。
『さっきの炎は?あれも君の錬金術?』
『錬金術…使えなくなっちゃった』
リオは舌を出し、頭を軽く小突いた。
『なるほどな…』
レグナが何かを悟ったように言った。
『レグナ?』
アインはレグナに向き直る。
『獄炎の守護者とは、名とおり、炎を操るものだったのであろう?』
『あぁ、そうだよ』
レグナはリオに視線を戻した。
『なぜ、一度死んだおぬしが今、再び地に立っているのか…』
『ほぇ?』
リオはほうけた声を出す。
『使えなくなった錬金術、新たな”炎”の力…それはおぬしが契約者になったからだ』
『契約者…?あたしが!?』
アインはリオの手を取り、手の甲を見る。
そこには契約者の証の紋章が浮かび上がっていた。
『きっと…獄炎の者、いやっ君の兄さんが死ぬ間際にリオに契約転生したんだ…』
リオの目が丸くなる。
『そうゆうことだ』
とレグナ。
『リオ…本当に君なのか!?』
『うん!正真正銘のっリオ・オークレよ?』
アインは自分自身を疑った、確かにリオは獄炎の守護者の槍に貫かれ、自分の腕の中で死んだのだから。
しかし、目の前にいるのは彼女だった。
夢なのか、と頬をつねろうと思ったがとにかく今はそんなことどうでもよかった。
『生きてたんだ…』
胸に熱いものが込み上げてくる。
『あら?心外ですね、生きてちゃまずかったぁ?』
かわいらしく笑いながらリオはアインの瞳を覗き込む。
涙が出そうな目を必死でアインは堪えた。
『違うよ、君が生きてたなんて俺はうれしいんだ…』
『あははっアインさんらしくない!』
そう言ってリオはレグナのほうへと駆け寄る。
『よっ!レグナちゃん!』
『その呼び方止めろ。怪力娘』
苦笑しながらレグナが言う。
『でも、獄炎の搭は完全に崩壊したはず…』
アインが口を挟む。
スウェンを倒した後、彼はリオを抱きしめて事切れたのをアインは最期まで見届けた。
そして、自分は崩れていく建物の中を脱出したのだ。
『ん〜〜。気がついたら瓦礫の中にいて、…アインさん達もいなくなってたから』
しみじみと言いながらリオは腕を組んだ。
『さっきの炎は?あれも君の錬金術?』
『錬金術…使えなくなっちゃった』
リオは舌を出し、頭を軽く小突いた。
『なるほどな…』
レグナが何かを悟ったように言った。
『レグナ?』
アインはレグナに向き直る。
『獄炎の守護者とは、名とおり、炎を操るものだったのであろう?』
『あぁ、そうだよ』
レグナはリオに視線を戻した。
『なぜ、一度死んだおぬしが今、再び地に立っているのか…』
『ほぇ?』
リオはほうけた声を出す。
『使えなくなった錬金術、新たな”炎”の力…それはおぬしが契約者になったからだ』
『契約者…?あたしが!?』
アインはリオの手を取り、手の甲を見る。
そこには契約者の証の紋章が浮かび上がっていた。
『きっと…獄炎の者、いやっ君の兄さんが死ぬ間際にリオに契約転生したんだ…』
リオの目が丸くなる。
『そうゆうことだ』
とレグナ。
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