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フォーリンラブ 6

[307]  るぅ  2007-02-13投稿
「晃。」



「あきら……。」


口の中で復唱する。

それだけで顔が赤くなるのがわかった。

触れられた頬が―――熱い。



フワフワと夢の中にいるみたいだ。

いつもの街がなぜか淡いパステルカラーに見えて、雨の雫がきらきらと光輝いている。



「優子……私、変わったかも………。」

蘭は真っ赤な顔で呟くと、歩き出した。


家までの3分間、傘を抱きしめ雨に濡れながら―――\r


浮かんでは消える晃の顔に、なぜだか溢れ出す涙。


体は冷たいのに、心はすごくあったかくて………

初めての感覚に戸惑いつつ、蘭はただただ晃を想いだしていた。

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