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ナイト・オン・ドラグーン【68】話『大地の番人、ゴーレム』

[259]  milk  2007-02-13投稿
『あ”〜っっ!!!あっつぃい!!』
おてんば娘の悲鳴が森の中で響く。
元いた地点から森に入って、もう何時間ぐらい経ったのだろう。
深い森の中をアインとリオは突き進む。
『相変わらずだな、リオ』

暑さにうなだれるリオを尻目にアインは苦笑をした。

『でも、あっつぃものはあっつぃの〜』
がっくりと肩を落とす。

『そうか?俺は平気だけど…』
確かに森の中は蒸し風呂のように暑いが、リオのように叫ぶほどではない。

『うそ?こんなに暑いのに!?』

『うん。でも君のほうが涼しい格好してると思うけど?』
軽装の鎧を纏っているアインに比べ、リオは白いワンピースを来ている。
風通しがいいのか少しの風でもひらひらと軽やかに舞っている。
どう考えてもリオの台詞はアインが吐くものなのだ。

疑問に思った瞬間アインは気付いた。
『リオが炎の契約者だからかな?』

『そうかなぁ…だったらやだなー』

リオは頬を膨らませた。

『大地の搭はこの森を抜けた先なのか?』
迷いなく確かな足取りで先頭を歩くリオに声を投げる。
『多分!』

ほほ笑み答える。

『多分って…』

『うん多分、というより、大地の搭が近いって感じがするのよね〜』

『感じ?』
アインは問い掛けたが…

『…!?』
リオが立ち止まり、何かに気付いたように気配を殺している。
『リオ?』
アインがリオに駆け寄ろうとした時だった。

『来ちゃだめっ!!』
リオが叫んだと同時にアインの足元の地面が揺らいだ。

地盤が膨らみ、瞬時に気化し爆発した。

『なんだこれ!?』
後ろに吹き飛ばされたアインは、空中で身を翻す。
『アインさんっ!』
リオの叫ぶ声が土煙りの向こうで聞こえる。
『大丈夫だ!そっちは!?』
土煙りが晴れていく。

自分の足元にあった地面には巨大な穴が広がっている。
辺りを見渡し、リオの姿を確認すると疾走と駆け寄る。
『どこからだ!』

『わからないよ!』

アイン剣を抜く。


『シンニュウ者…ココハ、ダイチノトウノシキチダ…タチサレ…!』

その声を聞いたと同時に目の前の土が大きく盛り上がり、地中から岩石の肌をした大男が現れた。

『でかっ!』

リオが嘆く。

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