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LAST SUMMER#10

[434]  SETTARMEN  2007-02-15投稿
3月13日 紅白戦
【1回表、2死無走者】

打席には抜群の打撃センスを誇る
3番の滝本龍夜。

マウンドには抜群の速球を持つ
エース、天堂寺翔。

バックネットの後ろにはパイプ椅子に座り腕を組む曽我端さん。

曽我端さんもこの対決は気になる様子だ。

『行けぇ!リュウヤ!タクまで回せぇ!』

アキが叫んだ!

チーム1の長打力を誇るタクに回せば何かあると、アキは思ったのだろう…


ロージンを手に取った後ショウは、ゆっくりと振りかぶった。

息を飲む第1球!!

ズバン!!!

『ボール!!』

アウトローギリギリをついたショウのストレートはボール半個分外れた。

首を傾げるショウ。

リュウヤのバットはピクリとも動かなかった…

審判によってはストライクともボールとも言えるコースだが、
リュウヤがバットを少しも動かさなかったことでボールになったと言っても過言ではなかった…

ショウが少しイラついたように見えた…

2球目。さっきとは球速差のあるカーブでリュウヤのタイミングはズレた。

チッ…

っとバットにかすったボールはバックネットに当たった…

カウント1-1。並行カウント。

次が大事な一球となる…

ワインドアップモーションから天堂寺が投げたのはストレートだった。

ズバッ!

『ストライ〜ク!』

滅多に空振りをしないリュウヤの空振りを俺達は見てしまった…

インコースやや低めのストレート。

さっきのカーブでタイミングを狂わされたこともあって、リュウヤのバットはついていけなかったのだ…

カウント2-1となって布川のサインにショウは二度首を振った。

何を投げるんだろう…
そう思ったのも一瞬。
カキ〜ン!!

バシッ!!

物凄いピッチャーライナーだった。

それもリュウヤは地面スレスレのボールを打ったみたいだった…

『フォークか…』

ベンチに来るなりリュウヤは呟いた…

あれだけ落差のあるフォークを投げるショウ。

それに崩されながらも反応するリュウヤ。

二人の野球センスは俺の想像を遥かに超えていた…

そして俺は、リュウヤから借りた内野用のグラブを持ち、ショートに向かった…

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