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relations 4

[356]  るぅ  2007-02-17投稿
ある日の午後―\r


「リョウ〜!」

アキの声に俺たちは足を止めた。

パタパタと走ってくる小柄な彼女。

「相変わらず可愛いな〜アキちゃん。」

「うらやましい!」

小さく呟くダチを見回して一言。

「あげよっか?」

「そゆこと言うなよ。」

ダチのトモヤが後ろから思い切りはたいてきた。

マジいてぇっ!

「お前力入れすぎっ!」

騒いでる間にアキが側まで来る。

「ねぇ、今日夜会える?」

「あ〜無理……バイト。」

なんつって。
ほんとはただめんどくさいだけ。

「そっか…。わかった。じゃね。」

去っていく後ろ姿を眺めていたら、横からトモヤが言った。

「バイトなんかねぇんだろ?」

「あら、バレた?」

「なに、じゃあ今日も釣り行く?」

肩を組んでくるツレ達。

釣りってのは魚じゃなくてもちろん、女。

つまりクラブ行こうってことだ。

「もち。」

「お〜決まりなっ!」

「今日も楽しむぞ〜!」

騒ぐ仲間達の中で、トモヤだけが声を上げなかったこと。

この時俺は気付かなかった。

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