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LAST SUMMER#15

[406]  SETTARMEN  2007-02-18投稿
3月13日 紅白戦
【2回表2死3塁】

俺が去年の事を思い出している間にキョウスケのカウントは2-3のフルカウントにまでなっていた…

リュウヤ『いいねぇ。キョウスケ〜。粘るねぇ〜。』

キョウスケは天堂寺の速いストレートに喰らいつき、既に10も粘っていた。

そして11球目。

バン!!

『ボール!フォア!』
と主審の今井先生が言うと、一塁側紅組ベンチからは大きな歓声が沸いた。

ケイタ『いいね〜!キョウスケ〜。良く見た!』

ユウト『キョウスケ、ナイ(ス)選(球眼)!』

リュウヤ『ナイ選!キョウスケ!いいよ〜。続け〜!コウ!』

天堂寺は苛立ちを隠せず地面を蹴った。

そして俺は打席に向かった。


打席に入る前主審の今井先生に
『左で打っていいですか?秋から練習してきたんですけど…』
と告げた。

すると
『あぁ、拓哉から聞いてるよ。左の方が綺麗に振れるらしいじゃないか。まずやってみな。』

と言ったので
ゆっくりと左打席に入った。

すると、グランドにいた全員が唖然とした表情で俺を見た。

ベンチからは
ケイタ『左ぃぃ〜?』

リュウヤ『無理なことやんなよ〜!打てんのかよ〜?』

カズマ『コウ、本気で打てんのか??』

カズマの声にだけ、コクッと頷いた俺はまた打席に入り集中した…

マウンド上では、天堂寺が『はぁ??』といった怒りの表情で見ている。


今井先生が
『プレイ!!』

と声をかけた。

2アウトランナー1、3塁。

打てば一気にヒーロー。打てなければ笑い者だ。


第1球。

ブン!

『ストライーク!』

完全に振り遅れた…

しかし、1塁ランナーの菊川が1、3塁ということもあって盗塁した。

布川は2塁に投げるそぶりも見せなかった…

布川『いいよ?走らせとけ。バッチ絶対当たらないよ〜。』

天堂寺が笑った。

そのやりとりに腹が立った俺は絶対打ってやると思った。

2球目。

またもストレート。

ブン…



また完全に振り遅れた。

紅組ベンチでは諦めムードが漂っていた…

しかし、俺は諦めず左打席に立ち続けていた…

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