ナイト・オン・ドラグーン【71話】『信頼』
『ゴンザレス…大丈夫…?』
リオの炎を打ち消し、大男を庇った人物が心配気な声を掛ける。
小柄で魔術の衣を着込んでおり、背丈より高い杖を携えていた。
『あなたたちは、誰…?』
こちらに向くなり疑問の言葉を吐き出した。
アインはその顔を見る。
その瞬間、唖然した。
『え…!?子供…?』
アインが言うより早くリオが叫んだ。
『俺達は人を捜している。それだけだ』
手に持っている剣を鞘に納めながらアインは言った。
魔術師の子供が敵に意義を問い掛けてくるのは、おそらくまだ敵意を持っていないとアインは悟った。
『本当に…それだけ…?』
片膝をつき、粗く息をしているゴンザレスと呼ばれた大男の腕を摩りながらその子供はこちらを見据えてくる。
『リリーナ…ダイジョウブダ…アリガトウ』
その声を聞いて安心したのかリリーナ、と呼ばれた子供がゴンザレスの腕に抱き着く。
その光景を見ていたリオがアインの手を引く。
『ねぇ…?なんか戦う雰囲気じゃなくなった?』
『わからない…けど、戦意がないように見えなくもないな…』
淡々とした口調でアインが言う。
『オレ、シンニュウシャ、オイハラウ。』
よろめきながらゴンザレスがこちらへといこうとした。が、
『侵入者じゃな…い。人を捜して…るみたい』
歩むゴンザレスの前にリリーナが立ちはだかる。
ワカッタ、と少しの沈黙が流れるとゴンザレスは口を開く。
『村に来れば…なにかわかるかも…』
『本当か!』
リリーナの意外な行動に戸惑いつつもアインとリオは相槌を打つ。
リリーナは軽い身のこなしで自分の何倍もあるゴンザレスの肩に乗った。
『案内する…”砂の村”に。ついてきて…』
『信じてくれるんだな、ありがとう』
アインは軽くゴンザレスとリリーナに礼を掛けると、森の中を先へと進んでいく二人を追う。
『あ〜んもうっ!待って〜』
アインに続き、リオが駆け出した。
リオの炎を打ち消し、大男を庇った人物が心配気な声を掛ける。
小柄で魔術の衣を着込んでおり、背丈より高い杖を携えていた。
『あなたたちは、誰…?』
こちらに向くなり疑問の言葉を吐き出した。
アインはその顔を見る。
その瞬間、唖然した。
『え…!?子供…?』
アインが言うより早くリオが叫んだ。
『俺達は人を捜している。それだけだ』
手に持っている剣を鞘に納めながらアインは言った。
魔術師の子供が敵に意義を問い掛けてくるのは、おそらくまだ敵意を持っていないとアインは悟った。
『本当に…それだけ…?』
片膝をつき、粗く息をしているゴンザレスと呼ばれた大男の腕を摩りながらその子供はこちらを見据えてくる。
『リリーナ…ダイジョウブダ…アリガトウ』
その声を聞いて安心したのかリリーナ、と呼ばれた子供がゴンザレスの腕に抱き着く。
その光景を見ていたリオがアインの手を引く。
『ねぇ…?なんか戦う雰囲気じゃなくなった?』
『わからない…けど、戦意がないように見えなくもないな…』
淡々とした口調でアインが言う。
『オレ、シンニュウシャ、オイハラウ。』
よろめきながらゴンザレスがこちらへといこうとした。が、
『侵入者じゃな…い。人を捜して…るみたい』
歩むゴンザレスの前にリリーナが立ちはだかる。
ワカッタ、と少しの沈黙が流れるとゴンザレスは口を開く。
『村に来れば…なにかわかるかも…』
『本当か!』
リリーナの意外な行動に戸惑いつつもアインとリオは相槌を打つ。
リリーナは軽い身のこなしで自分の何倍もあるゴンザレスの肩に乗った。
『案内する…”砂の村”に。ついてきて…』
『信じてくれるんだな、ありがとう』
アインは軽くゴンザレスとリリーナに礼を掛けると、森の中を先へと進んでいく二人を追う。
『あ〜んもうっ!待って〜』
アインに続き、リオが駆け出した。
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