ナイト・オン・ドラグーン【72】話『砂の村』
”砂の村”は森を抜けた先にあった。
しかし砂、という名前の割には村の周囲は岩山で囲まれている。
錆の町に似た構造だとアインは思った。
『ここが…砂の村…だ。』
リリーナが振り向きざまに言う。村の入口と思われるアーチをくぐる。
『オレハ、イリグチデ、マッテル』
そう言うとゴンザレスは肩に乗っているリリーナを降ろした。
無言のまま振り返り、入口へと向かう。
アインとリオはその後ろ姿を見返す。
『ゴンザレスはいつもあんな感じ…だ。』
疑問に思ったが、リリーナの言葉に消された。
『…あ』
何か思い出したようにリオはゴンザレスの後を追う。
『リオ?どこいくんだ?』
『ごめん、先に行っててあの人と話してくる』
『人捜しなら村の誰かに聞けば、わかるはず…』
リオの後ろ姿を見ながらリリーナが言った。
『ただでさえ訪問者が少ない村だ…から。』
『あっうん、ありがとう。でもここまででいいよ?』
アインがそう言うと、先を歩いていたリリーナが立ち止まった。
『あなたの眼…』
リリーナは振り向き、アインを見上げる。
『俺の眼?』
『嘘ついていなかっ…た。だから僕はあなたたちを信じた』
それだけ、とリリーナは小さくつぶやく。
『そうか。ありがとう、えっと…』
『リリーナ…』
『ありがとう。リリーナ、俺はアインだ、よろしくな』
アインは小さいリリーナに微笑む。
照れ臭いのかリリーナは俯いた。
『うん…よろしく…ね』
二人は村の最深部へと向かった。
しかし砂、という名前の割には村の周囲は岩山で囲まれている。
錆の町に似た構造だとアインは思った。
『ここが…砂の村…だ。』
リリーナが振り向きざまに言う。村の入口と思われるアーチをくぐる。
『オレハ、イリグチデ、マッテル』
そう言うとゴンザレスは肩に乗っているリリーナを降ろした。
無言のまま振り返り、入口へと向かう。
アインとリオはその後ろ姿を見返す。
『ゴンザレスはいつもあんな感じ…だ。』
疑問に思ったが、リリーナの言葉に消された。
『…あ』
何か思い出したようにリオはゴンザレスの後を追う。
『リオ?どこいくんだ?』
『ごめん、先に行っててあの人と話してくる』
『人捜しなら村の誰かに聞けば、わかるはず…』
リオの後ろ姿を見ながらリリーナが言った。
『ただでさえ訪問者が少ない村だ…から。』
『あっうん、ありがとう。でもここまででいいよ?』
アインがそう言うと、先を歩いていたリリーナが立ち止まった。
『あなたの眼…』
リリーナは振り向き、アインを見上げる。
『俺の眼?』
『嘘ついていなかっ…た。だから僕はあなたたちを信じた』
それだけ、とリリーナは小さくつぶやく。
『そうか。ありがとう、えっと…』
『リリーナ…』
『ありがとう。リリーナ、俺はアインだ、よろしくな』
アインは小さいリリーナに微笑む。
照れ臭いのかリリーナは俯いた。
『うん…よろしく…ね』
二人は村の最深部へと向かった。
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