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ナイト・オン・ドラグーン【72】話『砂の村』

[246]  milk  2007-02-19投稿
”砂の村”は森を抜けた先にあった。
しかし砂、という名前の割には村の周囲は岩山で囲まれている。

錆の町に似た構造だとアインは思った。

『ここが…砂の村…だ。』
リリーナが振り向きざまに言う。村の入口と思われるアーチをくぐる。

『オレハ、イリグチデ、マッテル』

そう言うとゴンザレスは肩に乗っているリリーナを降ろした。
無言のまま振り返り、入口へと向かう。
アインとリオはその後ろ姿を見返す。
『ゴンザレスはいつもあんな感じ…だ。』
疑問に思ったが、リリーナの言葉に消された。

『…あ』
何か思い出したようにリオはゴンザレスの後を追う。

『リオ?どこいくんだ?』

『ごめん、先に行っててあの人と話してくる』


『人捜しなら村の誰かに聞けば、わかるはず…』
リオの後ろ姿を見ながらリリーナが言った。
『ただでさえ訪問者が少ない村だ…から。』

『あっうん、ありがとう。でもここまででいいよ?』

アインがそう言うと、先を歩いていたリリーナが立ち止まった。

『あなたの眼…』

リリーナは振り向き、アインを見上げる。
『俺の眼?』



『嘘ついていなかっ…た。だから僕はあなたたちを信じた』

それだけ、とリリーナは小さくつぶやく。

『そうか。ありがとう、えっと…』

『リリーナ…』

『ありがとう。リリーナ、俺はアインだ、よろしくな』

アインは小さいリリーナに微笑む。
照れ臭いのかリリーナは俯いた。

『うん…よろしく…ね』

二人は村の最深部へと向かった。

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