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あなたと私のこの世界

[303]  K.S  2007-02-19投稿
大学生活って海外ドラマのようにはいかないもの。そんなことは初めからわかっていた。それでも何か期待してる自分がいたのかもしれない。サークルや同好会、クラブなどさがせば何か夢中になれるものがあったかもしれないのに、グループでの行動を毛嫌いして避けてたようにも思う。そんな毎日を送っていた僕が授業に集中しているわけもなく、退屈しのぎに携帯片手に気になったサイトは片っ端から見ていた。とは言っても、本当に楽しいと思えるものは簡単にはみつからない。それでも何か楽しいことはないか探してしまう。これに近いことをしている学生は多いはずだ。時には深夜まで携帯のサイトを見ていることもあった。 そんなある日、たまたま見ていたサイトで目に止まった投稿があった。返事なんか返って来ないだろうと思っていたがサイトを通じてメールを送ってみると良い意味で期待は裏切られた。1時間ほどたった午前2時頃、僕の携帯の着信音が鳴った。見てみると「返事ありがとう。これからメールしようね。」というような内容だ。その時は何となく暇つぶしの続きの気分でメールでもしようと思い、返事を返した。僕とメール相手の子との接点がこんな形ではじまった。
それからも毎日メールをするわけでもなく、暇な時間があれば学校の話やバイトの話、恋愛の話など、ありふれた話題でなんとなく時間をつぶして毎日を送っていた。こんなメールのやりとりが二年程続いて大学も卒業に近付いた時期に、初めて二人で会うことになった。
僕はそのときも普通の友達感覚で会話や食事を楽しんでいた。その日はそれでお別れして家に帰った。それからも特に他愛もない話題で笑ったり、彼女の当時付き合っていた彼氏の相談を受けたり、仕事の悩みを聞いたり、電話でも話をするようにもなっていた。それでも特に女性として意識はしていたかもしれないが、恋愛感情とはかけ離れた存在だったのかもしれない。
今考えるとあの時の関係が続いているか、自然と終わっていれば、僕は今こんなにも悩むことは無かっただろう。
この話は僕とメールの子との微妙な関係の話だ。遅くなったがメールの子の名前はチヒロ。
多分この名前、顔、声、一緒に歩いた場所、いっぱいあるが忘れられないだろう。

感想

  • 6404: 名前をあえて入れなければ最高に気になる小説ですね!もちろん個人的な気持ちです。 次回作も楽しみにしてます(*^_^*) [2011-01-16]

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